『小さなお話し』 その103

やましん(テンパー)

『遺跡調査員』

 『これは、フィクションである。』




宇宙ごき某局長


『本日。退職を認めます。長い間、ご苦労様でした。』



やましん


 『ども。』



局長

 

 『あなたの場合、諸般の事情で、あまり、昇格出来なかったのですが、かわりに、と、言ってはなんですが、地球政府から、20万年後に、遺跡調査員としての地位が与えられます。』



やましん


『に、に……………ありがと、ございます。はい。(なんか、よくわからないぞ。あやしいな。だいたい、100年後くらいと、言われるらしい。)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 20万年後。 


 人類は滅亡済みで、ごきも、にゃんも、ちゅーも、すでに、いなくなっていた。


 しかし、まったく、未知の、怪しい生物が、比較的最近まで、存在していたのである。(正体不明である。地球の在来種ではないらしい。)


 さらに、さらに、怪しい、不可解な生き物が、現存していた。


 そいつは、地中の化石を掘り出し、食べるのである。


 いまだ、宇宙に君臨する、『宇宙ごき』からは、『遺跡調査員』と、呼ばれている。


 それは、人類の、血筋を、今にひく、生物であったのである。


 わずかに、やましんさんの意識を持っている個体がいたが、そんなこと、誰にも、わからないのだ。


 ただ、約束は、守られたのである。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



             おしまい




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『小さなお話し』 その103 やましん(テンパー) @yamashin-2

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