SUGAR KISS

senri、

第1話

 君からその言葉を言われた時、まず最初に思ったのは、何が行けなかったのか、ということだった。

 君が欲しがるものはできるだけあげたし、好きも、愛してるも、言葉としても、態度としても伝えてきたつもりだ。

 それでも、君は「別れよう」と伝えてきた。

 これ以上一緒に居られないと、言われそれを受け止め切れず心のどこかでは夢だと思っている。

 もし仮に、夢だとしたらどれだけ不吉な夢なんだろう。笑ってしまいたくなる。

 それだけ言いたかっただけだからと君は言って、すぐに背を向けて君は少しずつ離れていった。

 少しの間動けずに立ち尽くしていると、僕の心の中を写したかのように雨が、ポツリポツリと降り始めた。

 あぁそういえば朝干したままの洗濯物がベランダにあるな、、、

 急いで帰って取り込まないと、、、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る