『小さなお話』 その102

やましん(テンパー)

『ぼーッ国の末裔』


『これは、フィクションであり、すべてが架空であり、この世の事物とは、一切、関係ありません』



                 😹


ねこママ


『やましんさんは、あの、謎の『ぼーッ国』の王族の末裔らしいって。ごき大将がそう言ってた。にゃんこ。』



はとさぶろ


『なんだ、それは。』


ねこママ


『西洋では、かつて、『ラ・ビュタ族』とも、よばれたことが、あるらしいにゃん。同じではないかと思われる、と、にゃん。ごき族の伝説らしいにゃんこ。ものを考えてはいけないと言う、不文律がすべてを支配していた、なぞの人類の王国だそうにゃん。』


はとさぶろ


『ふうん・・・・ゴキ大将のいうことはねぇ。それじゃあ、そもそも、国にならない、ぽ。・・・でも、なんで、やましんさんが、その末裔だと? ぽ。』


ねこママ


『だから、滅亡したんだって。見ればわかるんだって、にゃんこ。』


はとさぶろ


『 《!》 ああ、なるほどお。』



 やましんさんは、2時間ほど前に、ここにきてから、ただ、ぼっーと、しているだけである。


 あたまを、叩かないと、気が付かないかもしれない。


 ただし、本人は、何も考えては、いないのだけれど。




***************             おしまい





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