電車ごっこ
@wirako
第1話
小学二年の秋。僕は迷子になった。
その日は友達の家でテレビゲームに熱中していたせいで、いつしか門限の十八時を過ぎていた。
あわてて家から出ると、空は深い紺色で覆い尽くされていた。周りの家々は僕の存在に目をつむるかのように、ひっそりとたたずんでいる。胸の辺りが、きゅうっとすぼまった感じがして、僕は家路を急いだ。
友達の家は、僕の家とは小学校をはさんで反対の位置にある。しかも小学校からはそこそこ距離があり、近くに遊び場もない。だから僕はこの地域の道に詳しくなかった。
それでも友達が小学校まで通える程度の距離だ。多少道に迷っても、そのうち見慣れた町並みに変わるだろう。
その考えが甘かったと痛感したのは、肩で息をしはじめてからだった。
こっちの道で合ってるよね……?
昼間の記憶を頼りに道を曲がる。曲がる。曲がる。だが、そのたびに知らない景色が顔を出す。
さきほどの角は曲がらない方が良かったかもしれない。いや、もっと前の角で間違えていたのかも……。早とちりは僕の悪いくせだった。引き返そうにも、友達の家に戻る道筋さえおぼろげだ。
なおも必死の思いで走り続けた僕は、小さい駐車場の前で足を止めた。駐車場のフェンスの向こうには、小学校が建っていた。
ほてった頭と裏腹に、背筋がぞっと寒くなった。
僕の通ってる小学校じゃない……。
膝から崩れそうになり、後悔がおえつに変わった。このまま家に帰れず死ぬのだという、子どもらしい大げさな恐怖に駆られた。
そのとき、僕の名前を呼ぶ声がした。
振り返ると、背後に男の子が立っていた。
隣のクラスの後藤君だ。手には縄跳びを持っている。
「どうしたの、こんなところで。なんで泣いてるの?」
渡りに船の状況にもかかわらず、僕は口をつぐんでしまった。
僕は後藤君が苦手だった。なにをされたわけでもないが、目つきの鋭さから、いじわるそうな印象を抱いていた。
後藤君がポケットに手を入れながら近づいてきた。返事が返ってこないから怒ったのだろうか。僕は思わず身を縮めた。
そんな僕の目元に、ティッシュが当てられた。こするのではなく、目じりやほほに軽く触れるように涙を拭いてくれた。
「もしかして、道に迷った?」
その声音はやさしく、僕は自然にうなずいていた。
「じゃあ一緒に帰ろう。道、わかるから」
彼いわく、今日はこの辺りに住んでいる子と遊んでいたらしい。それと、僕が知らないだけで、ここから僕達の小学校までは大して離れていないのだという。
「ほら、乗って」
そういって後藤くんは、縄跳びを構えて背中を向けた。僕は彼の意図を察し、縄跳びの円に入った。縄を腰に回す。
「目的地はどこにする?」
後藤くんが首を回して尋ねた。
「行きたい駅に連れていってあげるよ」
僕が小学校と答えると、彼はうなずき、
「次は、小学校。小学校。終点でーす!」
元気よく叫んだ。がたんごとん、がたんごとん……と口にしながら歩きだす。電車ごっこだ。彼の電車好きは小学校でも有名だった。
後藤君との電車ごっこは、とても楽しいひとときだった。彼が真似をする車掌のセリフで笑ったり、急行列車だといって二人で走ったり、近くにある駄菓子屋や公園の場所を教えてもらったりもした。
彼と一緒にいると、見知らぬ町並みは興味深い景色になり、恐怖心は冒険心に変わっていった。目的地に到着する頃には、まだこの縄を握っていたいとさえ思った。
「それじゃ、また明日!」
僕を小学校に送り届けた後藤君は、縄跳びを肩にかけて走り去っていった。あっという間に小さくなる背中に、僕は大きく手を振った。
次の日から、僕達は一緒に遊ぶようになった。待ち合わせ場所は僕の家。後藤君が縄跳びを持って迎えにきて、僕は目的地を告げる。そして電車ごっこをしながら遊び場へ向かう。他の子と遊ぶときもそうだった。だから周りからは親友同士と思われていたし、僕もそう感じていた。
この縄跳びの円が、いつまでも繋がっていますように。電車ごっこをするたび、僕は淡い期待を寄せるようになった。
だがそれは、あまりにも唐突に崩壊した。
後藤君が、交通事故で亡くなったのだ。僕の家に来る途中、わき見運転をしていた大型車にひかれたと、お母さんから聞いた。
身近な人物の死。頭では理解できても、実感はわかなかった。だからいつ彼が来てもいいように、二階の自室から道路を眺めたり、玄関ドアをあけて外を確認するのが日課となっていた。
そんなある日、僕は国語の授業で『スーホの白い馬』の一節を読むことになった。
起立して音読していると、白い馬が死んでしまったところで、なぜか後藤君を思いだした。次第に文字はにじみ、喉と目頭が熱くなる。
このとき、僕はようやく認めたのだろう。彼の死を実感できなかったのではなく、目をそらし続けていたのだということを。
彼と過ごした記憶がよみがえり、また涙があふれだす。このとき胸に浮かんだのは、『ありがとう』だった。
そういえば僕は、彼に感謝の言葉を伝えていなかった。
ありがとう、後藤君。ありがとう。
先生達が心配するのも構わず、僕は心の中でその五文字を叫び続けた。天国にいる後藤君に届くように。
●●●
硬質な音が、鼓膜を律動的に叩いている。
それが電車の走行音だとわかったとき、僕の眠気は瞬時にかき消えた。素早く顔を上げ、周囲の状況を確認する。
ここは仕事帰りの電車の中。乗客はまばら。乗り換え予定の駅にはまだ着いていないようだ。僕はほっと胸をなで下ろした。そのとき太ももに乗せたノートパソコンが落ちるのを防ぎ、肩に激痛が走った。
スーツの上から肩をもむ。筋肉が両端から思いきり引っ張られているかのような痛みだ。車窓に映った顔が苦渋にゆがむ。
学生の頃より老けたな……。ふと、そう思った。
後藤君の死から十数年がたち、僕は新社会人になった。始業一時間前に出社してはオフィスの掃除をし、昼食もままならないほどの仕事に追われ、夜は残業の毎日だ。パソコンの時刻は二十一時。これでも昨日よりは早い。
辞めようと思った数は両手でも足りない。だが僕が辞めれば他の社員に迷惑がかかってしまう。それに入社してまだ半年だ。新卒でも半年で辞める腰抜けを雇う会社はないと、上司は口ぐせのようにいう。
上司の言葉を抜きにしても、僕自身、両親に心配をかけたくない気持ちが強い。今まで苦労をかけてきた。そろそろ安心させてあげたい。
両親の笑顔を原動力にキーボードをたたく。お父さんは、僕と晩酌を交わす日を心待ちにしてくれている。お母さんも、手料理をたくさん振る舞いたいと電話で話していた。そろそろ実家に顔を見せると約束して、もう何ヶ月たっただろうか……。
頭痛を無視してラストスパートをかけた。これが終われば明日は休みだ。束の間でも仕事から、会社から逃げられる。その権利がもう少しで手に入る。
あとはエンターキーを押すだけになった。マラソンを完走したときのような達成感だ。興奮で頭痛がひどくなるが、今はそれさえも心地良い。
僕は軽く息を吐いた。そして人差し指を伸ばし、エンターキーに振り下ろし――
急に、スマホが震えだした。人差し指が凍りつく。
メールだ。スマホの画面には、上司の名前が表示されていた。
冷や汗が止まらない。最悪の想像をしてしまう。だが、ただの進捗確認かもしれない。僕はこわごわとメールをひらき、祈る気持ちで文面を読んだ。
スマホがまた震えた。手の震えだった。
『仕事追加。明日までに完成させろ。できなきゃまたペナルティだからな。社会なめんなよ小僧』
文の下にはダウンロードファイルが添付されていた。電車が停まる。手からスマホがすべり、エンターキーの上に落ちた。
乗客は全員降りていった。電車は車内に僕だけを残し、発進する。
太ももの上からパソコンが落下した。スマホも一緒に硬い音を立てた。僕は上半身を折り曲げて拾おうとする。
その格好のまま、体の力が抜けてしまった。
脳裏に浮かぶ両親の笑顔が、灰色にくすんでいった。
乗り換え駅で降りた僕は、自販機近くのベンチに座った。生ぬるい秋風が顔にまとわりつき、目の周りを乾かしていく。
乗るつもりだった電車が停まっても、足が前に進まない。結局乗りすごしてしまった。
しばらくして、通過列車のアナウンスが響いた。線路をすべる音が急速に近づいてくる。不意に爽やかな風が吹いた。
風に誘われるように、僕は重い腰を上げた。足が軽い。カバンを持たずに白線の上に立った。電車が来る――
「お客さん、通過列車ですよ」
急に声をかけられ、心臓が飛び跳ねた。駅員だった。僕はしどろもどろになりながら頭を下げ、ベンチに戻る。通過列車が軽快に横切っていき、ぬるい風が再び僕に吹きつけてきた。
さきほどの駅員が、通過列車とは逆方向に歩いていく。その後ろ姿をぼんやり見送る。
……あれ、あんな子いたっけ。
駅員のそばに、小学生くらいの男の子が立っていた。半袖半ズボンを着て、両手にはなにかを握っている。その先から太めのヒモが伸びている。
縄跳びだ。親に買ってもらったのだろうか。だが親の姿がない。いやそれよりもあの子、どこかで見た覚えが――
直後、僕は悲鳴を上げそうになった。
男の子は、後藤君だった。事故死する前の、当時の姿でそこにいる。
幻覚に違いない。僕は強く目をしばたたかせた。
そして、今度こそ悲鳴を上げた。
後藤君が、こちらへ歩いてきていた。構えた縄跳びを引きずり、捕まり立ちをする赤ん坊のような足取りで距離を詰めてくる。
近づくごとに彼の姿がつまびらかになる。ぬくもりが感じられない肌の色。うつろな瞳。タイヤの跡がついた服。縄跳びには、赤黒いものが点々とこびりついていた。
僕はカバンを持って逃げだした。転びそうになる勢いで階段をくだり、改札に突っかかりながら西口を出る。
運動不足がたたってか、ひとけのないロータリーの中ほどで息が切れた。いったん立ち止まり、駅の方角へ振り返る。
後藤君は、乱暴に動かした操り人形のごとき挙動で追いかけてきていた。
あのときと同じだ……。僕はかつてない恐怖に駆られながら、死に物狂いで夜闇の中を走った。
●●●
後藤君の幽霊を見たのは、僕が彼の死を受け入れた一週間後のことだ。
いまだ立ち直れずにいた僕は、体調を崩して学校を休んでいた。
夕食のおかゆも大して口をつけず、僕は眠りについた。
目を閉じていると、闇がのしかかり、胸の辺りが重くなってくる。
後藤君が死んだのは、僕のせいだ。
僕の家に来なければ、彼は死なずに済んだ。
死ぬべきなのは、僕の方だったんだ。
よどんだ感情が胸の奥に溜まっていく。それはやがて体を内側から腐らせ、取り返しのつかない穴をあけてしまう気がした。
息苦しくなり、ベッドから立ち上がった。ベランダに出て深呼吸をする。腕には玉の汗が浮いていた。体が熱い。しばらく夜風に当たることにした。
すると、どこか遠くから、電車の音が聞こえてきた。
だが、最寄り駅はここからニ十分の距離だ。おまけに家と駅の間には、いくつもの建物にさえぎられている。たとえ真夜中でも走行音は届かないはずだった。
耳鳴りを聞き間違えたのかもしれない。汗が冷えれば余計悪化するし、部屋に戻ろう……そう考えたとき、視界の端でなにかが動いた。
道路の向こうに人影がある。小柄で歩幅は小さい。その動きは足腰の悪い老人を連想させた。
それだけならなんの興味もわかなかっただろう。だが人影が電灯の光にさらされたとき、僕は驚きのあまり目をこすった。
その人影は、老人ではなく子どもだった。
後藤君だったのだ。
このベランダから幾度となく見たシルエット。たとえ遠目でも見間違うはずがなかった。人影が近づけば近づくほど、後藤君だという確信に変わっていった。
あれは、後藤君の幽霊だ……。
生まれて初めて目撃した幽霊だったが、不思議と怖さはなかった。代わりに疑問が浮上する。
なぜ、後藤君の幽霊が現れたのか。僕の焦点は縄跳びに合った。そして、一つの仮説を導きだした。
おそらく後藤君は、僕と遊びたいのだ。
彼は僕の家に来る途中で事故にあった。その気持ちのまま死を迎えたのなら、未練が残っていても不思議ではない。
子どもながらに、彼を哀れだと思った。喉の奥から熱い空気がこみ上げてくる。
僕はあふれる感情を言葉にしようと息を吸った。
同時に彼の顔がこちらを向いた。
その顔が、ぐにゃぁっと、笑ったように見えた。
とたんに僕の肌から汗が噴きだした。体中の水分が逃げだしている。そう感じた。
体の異常に気を取られるうちに、電灯の下にいたはずの後藤君を見失った。その代わり、すさまじい速度でこの家に向かってくる異様な人影を目撃した。
暗闇にまぎれてはっきりとは見えない。だが、たとえるなら、骨が砕けた体で無理やり走っているかのような動きだった。その証拠に、四肢がぶらんぶらんとあり得ない方向に曲がっている。複雑骨折、という単語がよぎった。後藤君の事故で知った単語だ。
胸に去来していた哀れみは、一瞬で恐怖に反転した。後藤君のおぞましい変容ぶりに、さきほどの解釈を改めざるを得なかった。
彼は僕と遊びたいのではない。恨みを晴らそうとしているのだ。僕を迎えにいったばかりに道中で事故死したのだから。
触手めいて乱舞している縄が届く前に、僕は脱兎のごとく部屋に戻って窓とカーテンを閉めた。すぐさま布団にくるまり、耳をふさいで夜明けを待った。
幸い、彼が僕の前に姿を現すことはなかった。そして一週間もすれば、あれは幻覚だと思いなおしていた。
だが、あの笑顔だけは、決して頭から離れずにいた。
そのとき、なにかをつぶやいていたように見えたことも。
●●●
林に囲まれた公園にたどり着いた僕は、這う這うの体でベンチにもたれた。
ロータリーからここに来るまでの間、常に背後から縄跳びを引きずる音が聞こえていた。僕はとにかく逃げるのに必死で、気づけばひとけのない公園に足を踏み入れていた。
音が漏れないように、両手を口に当てる。しばらくそうしていると、酸素が回って頭が働くようになった。
どうして彼は、今になって再び現れたのだろうか。
思い当たる節はあった。彼が現れるのは、決まって僕の精神状態がいちじるしく不安定なときだ。最初の遭遇では、僕は彼が亡くなったことで喪失感に暮れていた。そして今は仕事で心身ともに追いつめられている。
今の僕は、あの世との波長が合っているのかもしれない。ならば、精神状態を安定させればこの状況から抜けだせるのではないか。
まずは落ちつくためにも息を整えよう。辺りに注意を払いながら、静かに深呼吸をする。繰り返すうちにだいぶ落ちついてきた。自販機の稼働音が聞こえるようになる。すると喉の渇きが気になってしまう。僕の頭は自然と自販機の方を向いた。
干からびた喉が、ひゅっと冷たい息を吸った。
五メートル先にある自販機の前に、後藤君がいた。青白い肌を光にさらし、一歩、また一歩と追いつめてくる。
逃げろ、逃げろ、逃げろ……!
頭ではわかっていても、腰が抜けて動けない、助けを求めて周囲を見回すも、人の声すら聞こえない。
もうおしまいだ。僕は体を丸め、頭をかかえた。
…………。
………。
……。
…。
おかしい。なにも起きない。
まぶたを薄くあけてみた。
目の前には、薄汚れた子ども靴が見える。血に濡れた縄跳びも。だが、動く気配がない。
おそるおそる、視線を上へと持っていった。
引き裂かれた半ズボンが見えた。タイヤ跡のついたTシャツが見えた。幼い肩が見え、細い首が見えた。
そして、微笑んでいる後藤君の顔を見た。
懐かしいその表情に、僕はあぜんとするしかなかった。
そのまま彼と見つめ合う。そうしていると、微笑の意味がわかったような気がした。
もしかしたら僕は、とんでもない早とちりをしていたのかもしれない。考えれば考えるほど、後悔の波が押し寄せてくる。
彼は、僕と遊びたいのではない。ましてや僕を恨んでいるわけでもない。
僕を、励まそうとしているのではないか。
後藤君と出会ったあの日を思いだす。彼は道に迷った僕をなぐさめてくれた。電車ごっこで楽しませてくれた。
さきほどもそうだった。彼は、電車に身を投げようとした僕を引きとめるべく姿を現した。そして僕を電車ごっこで元気づけるため、縄跳びを持って追いかけてきた。そう考えれば納得がいく。
すべては僕を想っての行動だったのだ。
僕は細い息を長く吐いた。そして、彼の目を見すえる。
「ありがとう、後藤君」
十数年の間、胸にしまいこんでいた言葉を、ようやく伝えることができた。
後藤君は、一つうなずいて背中を向けた。足元には縄跳びが垂れ下がっている。立ち上がれるようになった僕は、カバンを持って縄を腰に回した。あの頃と比べて狭く感じるのは、僕が大人になったからだろう。
「駅まで、お願い」
そう告げて後藤君の肩を叩いた。時間の止まった幼い肩を。僕はくちびるを噛んだ。彼がせっかく励ましてくれているのだ、泣くわけにはいかない。
「さあ、行こう」
僕は努めて明るい声でいった。
彼はまたうなずく。
そして車掌の真似をしながら、こういった。
次は さんずがわ さんずがわ 終点です
「え……?」
僕が降りた駅名ではない。不思議に思っているうちに、彼が動きだした。
公園の出入り口ではなく、ベンチの後ろの林へ。
「後藤君、どこ行くの。駅はそっちじゃないよ」
聞く耳持たず、彼は真っ暗な木立の中に入っていく。
足を止めようとした僕を、後藤君は、子どもとは思えない力で強引に引っ張っていく。僕の手の甲が、木の枝にこすれて切れた。
その刺激で僕は、『さんずがわ』の意味を悟った。
『行きたい駅に連れていってあげるよ』――あの日の後藤君の言葉が脳裏にこだまする。
彼が現れたのは、二度とも僕が『死にたい』と思っていたときだった。
だから彼は、僕が望んだ場所へ連れていこうとしたのだ。いつも僕を目的地へ連れていくために使った、縄跳びを持って。
僕は叫びながら必死に抵抗した。肩を揺さぶり、背中を押し、冷たい首根っこをつかむ。そのたびに縄が体へ食いこんでくる。
カバンで彼の頭を殴りつけると、頭はおかしな方向にねじれ、空虚な笑い声が木々に反響した。
やがて暗闇の先から、水のせせらぎが聞こえてきた。
電車ごっこ @wirako
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