第33話 遺伝的性質?
この頃、息子とおじいちゃんの寝姿がそっくりなのが気になる。
こんなことも遺伝するんだ、と感心してしまう。
ところで、うちの旦那様は京都人。
京都の男はよく喋るって世間で言うくらい(もちろん、違う人もいるけど、ここは面白いこと優先でそういうことにしておこうかな)、うちの旦那様もよく喋る。
実は気遣いで話をしている部分もあるけど、家の商売で身についた習性なのか、本質なのか、とにかく、まあ、しゃべる喋る。
そういうと、義理の両親も姉も喋る。
ってことは、これは遺伝?
ここで義理の母がよく言うのが、
「親は喋らんのに、なんでこの子はこんなにお喋りなんや」
と旦那様のことを「おしゃべり」認定している。
ん?
こちらのご家族で無口な人いましたっけ?
それから、義理のお姉さんがクレーマーな話を、誰に似たんや、と呆れいていることもしばしば。
ちなみに、義理のお姉さんはとっても良い人で、割と貧乏くじ引いちゃって、だけど責任感が強くて世話好きだから何か問題が起こっても最後まできっちり面倒見ちゃうような素敵な人です。
でも、確かにクレーマーな一面も。お店とか商品に関しては妥協はしません。そこは私からしたら、口が達者で憧れるところ。
クレーム言われた相手は、たぶん、ダメージで復活に時間がかかるかも、やけど。
結構、義母から
「あの人にちゃんと言っといてあげや」
とクレーム発注の指示を受けている私は知っている。
旦那様の血筋がクレーマーなことを。
遺伝って怖い。
あ、でも、そういう家風だからってこともあるのかも。
私の実家は理不尽なことにも黙って耐えなさいって教えがあって、クレームを言うことは逆に恥ずかしいって感じだし。
家族の文化を受け継ぐっていうのも遺伝と関係あるのかなあ。
両方の家を見ていると面白いなあって思います。
そういう私は、まあ、クレーマーな方やな。
アメリカ行ってから、はっきりモノ言わないと気持ち悪いって感覚になっちゃって。
ん?もともとそういう性格?
そうです。攻撃的な性格してるんです。
人生、言いたいこと言ってやりたいことやらなきゃ、勿体ないしね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます