第18話 教習所に行こう3(小型二輪AT限定免許取得日記)

 第一段階3回目。これで見極め。

 シュミレーターじゃなく、本物のバイクに乗るの、2回目で大丈夫なら二段階へ。駄目なら補修。

 ニュードライバー教習所さんは補修も再検定も無料。不器用でどんくさい私にも優しい安心安全の嬉しいシステム。

 今日も十分前には配車券を出して、それからテント下へ。

 プロテクターと黄色いゼッケンをつけて教習が始まるのを待ちます。見極めの人はオレンジの腕章もつけるのだとか。

 ピンクとオレンジの派手な腕章が手首に巻き付く。

 そう言えば、腕章なのに手首にしかできない。だって、腕にはきついから。いいよね、手首で。


 今回もたくさん人がいますよ。バイクの免許取得に向けて、小型から大型まで二輪専用教習の枠内はうごめいております。

 詳しい教習内容を緊張の為、忘れちゃったんだけども、一本橋で何回か落ちる。

 結局、それで見極めに落ちる。とほほ。

 次の日にすぐ予約を取る。

 だんだん予約が取りにくくなってきたぞ。人が多いから仕方がないのですが。


 翌日、がっくりと肩を落としながらスタンバイ。嘘です。ど緊張しながら待ってました。

 今回も一本橋。他のS字もクランクも問題ないのに、一本橋の成功率がゼロになる。昨日の失敗経験で全然うまくいかない。昨日の方が乗れてた気がする。

 それを教官にも言われちゃった。

 なんだか肩に力が……。


 滅茶苦茶疲れて教習終了。また見極めに落ちる。

 もう立ち上がれない……。って思いながら帰ろうとすると、天使の声が。

「この後、乗れたら乗ります?」

 教官が声をかけて下さいました。

「乗ります!」

 答えたものの、不安で一杯。

 今回、なんと3人しか教習生がいなかった。

 これは落ちこぼれ補修なのでは、と有難く思う。きっといつもは大人数だから、こういう時間を作って下さったのかな、と本当に感謝。

 お陰で、きっちり一本橋のやり方をレクチャーしてもらえたので、なんと、乗れるようになりました。

 このへんの技術はYouTubeとかで取り上げられているので、ここでは省きますが、ちゃんとコツがあるのです。

 ありがたーい教官のお陰で見極め良好。

「今日は人数少なくてラッキーでした。本当は普段もこれくらい説明できる状況なら良いのですが」

 と優しい教官。

 入所希望者もまだまだたくさんいて、普段の教習生もたくさんいて、恐らく忙しいうえに大変な集中力がいる教官の言葉に頭が下がります。

 次回は第二段階へ突入です。

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