犬の国
くるすけ
私の日常
少しみんなと違う暮らしをしていた。
かえでは小さい頃からとても綺麗で豪華なお城に暮らしていた。
召使さんが5人もいる。
お城にはリムジンの車が置いてある。
朝召使のさきに起こされた。
「コンコン。失礼します。かえで様学校のお時間ですよ。」
かえでを起こした。
「さき。私はまだ眠いのよ。」
「お母様とお父様が朝食の準備ができたのでお呼びしたんですけど。食べないのですか?」
「わかったわ。すぐ準備するから待ってて。」
「分かりました。制服はクローゼットのハンガーにかけてあるので着替えてください。お母様達には言っときますね。」
「待って!私の髪結んでくださらない?」
かえではさきにお願いした。
「分かりました。かえで様今日はどんな髪型に致しますか?」
「三つ編みにしてくださる?」
「わかりました。」
さきはゴムとくしを持ち手早くかえでの髪を結いた。
「できましたよ。」
鏡を見ると綺麗な三つ編みができている。
「すごいわ!さき。」
照れたりもしないでさきは話した。
「毎日私がやってるので当然です。」
かえでが5歳の時にさきはここの召使となって仕事をしている。
さきは今25歳だ。
「今度私にも髪の結び方教えて下さる?」
「わかりました。かえで様。」
さきはかえでの部屋から出た。
かえではお嬢様ばかりがいる。中学校私立花園女子校に通っている。
クローゼットから制服を取り出した。
白いワイシャツにピンクのリボン茶色のスカート。
冬になるとうえを着るとワンピースになる。
制服を着替えたかえでは鏡を見て髪をとかした。
通学バックを持ち部屋の鍵を閉めた。
階段を降りてリビングに行くと召使とお母様とお父様が座っていた。
かえでは挨拶をする。
「ご機嫌よう。」
お城の人達も挨拶を返した。
「かえで。学校に遅れるわよ。朝食を早くお食べ。」
長い机に椅子が10個置いてある。
机の上にはコーンスープと目玉焼きと白飯が置いてあった。
「おいしそう。」
かえでは朝食を急いで食べ歯磨きをした。
「かえで、学校に行くしたくできた?召使が車用意している。」
お母さんに襟を直してもらいリムジンに乗った。
召使皆んなでお見送りするいつもの光景。
「行ってらっしゃいませ。かえで様。」
「行ってくるわ。」
運転手の浜さんがリムジンを動かした。
学校まで約2時間かかる。
車の中では音楽が流れている。
学校につき、レッドカーペットがひかれかえでは降りた。
「浜。行ってきますね。」
「行ってらっしゃいませ。何時にお迎えに来たらよろしいですか?」
「今日は授業が何時に終わるかわからないから電車使ってみるわ!」
浜は驚いた。
「かえで様。電車使ったことありますか?一回だけあるわ!それに友達が途中までいるから大丈夫ですわ!」
「かえで様がそうおっしゃるなら…。」
浜は帰った。
学校につき、エレベーターで4階に行く。
かえでは中学3年で受験生だ。
教室に着くと何人か勉強している。
「ご機嫌よう。」
「ご機嫌よう。かえで。」
友達のみなちゃんだ。
1時間目のチャイムが鳴った。
「ご機嫌よう。今日は三年の最後の授業ですわ。皆様頑張ってください。」
理科の村田先生の授業。
「今日は魚を解剖しますわ。私がお手本見せますから。」
先生は魚を切り内臓と心臓胃をとった。
生徒達はみてられなかった。
内臓や心臓の勉強をし、1時間目が終わった。
お昼を食べずに2時間3時間目をやった。
チャイムが鳴りお昼を食べた。
「かえで。昼食どこで食べます?」
「学食がいいわ!」
2人はステーキを注文し食べた。
「おいしいですわ!」
前授業が終わった。
「かえで。今日は車?」
かえでは目がキラキラしている。
「今日は電車ですの!久々の電車ドキドキするわ!」
「私が途中までついていくわ。かえでは危なっかしい。」
みなは呆れた顔をした。
スクールバスで30分乗ると、横浜駅に着いた。
階段をあがりスイカを出した。
みなはさきにスイカを押した。
それを見てかえでもスイカを押すと20000円チャージされている。
くだり方面の電車に乗った。
電車ではザワザワしている。
「超名門校の花園中学の人いる!」
「なんで電車なんかに乗ってるんだろ。」
電車に揺れ東京駅に着いた。
人がたくさん降りぎゅうぎゅうになりながら駅に着いた。
駅を降りて、階段を下り家まで帰った。
「また明日ですわ。今日は1人でかえれますわ!」
みなは心配そうな顔をしている。
「わかったわ。じゃあまた明日。」
かえでが歩いていると小さな公園に犬が捨てられてあった。
「ワンワン。」
誰かを呼んでいるように聞こえた。
種類はポメラニアン。
かえでは鞄からお菓子を出して犬にあげた。
「君お腹空いているの?」
「ワン。」
かえではお菓子をあげた。
「ワンワン。ありがとう。」
人間には犬が喋っている言葉がわからない。
僕たち犬は人間の言葉が分かるのに。
「いけない!お城から出たから普通の人の言葉になっちゃった。」
「じゃあまた明日ですわ。」
「助けてくれてありがとう。ワンワンワン!」
かえでは捨てられた犬をポチと名付けた。
かえでにはポチの言葉がなんとなくわかった。
お城に帰った。
「ただいまですわ。」
お母さん達がうるさい。
「かえで。なんで今日は浜に帰り送って貰わなかったの?」
「時間がわからなかったからですわ。」
「そう。明日卒業式ですから浜に送ってもらうのよ。」
「わかったわ。」
夕飯を食べて寝た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます