第2話「30億円」
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2070年6月 開能中学 教室
達也「お前見たかよ、昨日のK1!やっぱコメリカのリーサルウェポン:ジョン イザイナーには誰も勝てねぇわ!インクベーティストでも敵わねぇんじゃね?」
この焼けた肌の短髪の少年は
達也「お前大丈夫か?」
新「ああ…、ありがとう。それと…俺の席ってどこだったっけ?」
達也「お前、まじでやばくねぇか?自分の席忘れるやつって初めて見たわ。」
その日は色々と周りに心配されながら無事帰宅時間になった。そして
タイムリープした時の事を思い出して、同じ事を再度試みたがこれ以上出来きそうにない。
おそらくなんらか追い詰められた状況で発動するタイプ、もしくは
※インクベーティストは
夢だったという事も考えたが、高校時代、大学時代と記憶が鮮明に残っており、到底夢だとは思えない。
新はしばらく思考を繰り返した後、2070年の夏に「ファルコンカイザー」と呼ばれる競争馬が100万倍のオッズになって、
新「本当に夢じゃ無いなら、この馬券は当たるはずっ!」
新は銀行口座を開設し、ネットで
もちろん、もし当たったら当選金は全てその口座に振り込まれるようにした。
そしてG1「ジャホンダービー」当日、テレビの前で新は息を
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2070年7月 学生寮 新の部屋
実況「今日は全国のダービーファンが注目するジャホンダービー、どんなドラマが待ち受けているんでしょう!各馬がゲートインして、ファンファーレが鳴り
「先頭はブルーマジック、その後ろはネオユニコーン、ゲッコウドロンと続きます。やや出遅れたトクダイフォースとファルコンカイザーはいつ仕掛けてくるのか!」
「残り400m!依然として1番人気ブルーマジックがトップ!だが18番人気ファルコンカイザーが追い上げてくる!ブルーマジック逃げ切りなるか?ブルーマジック苦しそうだ!」
「ここでファルコンカイザーが加速する……全国の競馬ファンの夢を乗せて!ファルコンカイザーがブルーマジックを交わした〜!」
「勝利の女神を感動させるのはこの馬しかいないっ!!ファルコンカイザーが1着でゴールインっ!」
「なんという大番狂わせだ!!今世紀最大規模の波乱が起きました!18番人気ファルコンカイザー1着でゴールインです!!」
新はテレビの前、1人
しばらくして現実を受け止め、これからどう生きていき、どうやって
数日間悩んだ挙句、自分一人では何も変えられないと思った新はいつものメンバーに相談する事を決意した。
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