Those sho suffre from sandness(悲しみを抱える者)

夜櫻 雅織

第1話 半人保護特別部隊

 2014年12月20日。

今日は雪が降っていて、“普通の人間”なら凍えてる。……でも、私は半分人間で半分は―――




「あっ、お待たせ~!待った?」


 私の前に現れたのは藍色の厚めの上着に黒のジーンズ、水色の雪の結晶の模様の入った手袋、青のマフラーで朱色の目に黒髪の20代前半の女性。


「貴女が真梛羅まだらちゃんね。警部から話は聞いてるわ。……あれ?そんなに薄着で寒くないの?」

「……全く。寒さには強いので。」

「へ~。面白いわね。あっ……いけない。さぁ、真梛羅ちゃん。行きましょう!」


 その女性は私の手を握り、黒い車に乗った。




 2人はある郊外にある武家屋敷の前で車を降りる。

でかっ……!?


「どうしたの、早く入ろ?」

「は、はい💦」

「室長!……室長、その子は?」

孔醒こうせい、後で紹介するわ。皆を本部に集めてくれる?」

「了解っす。」




「ったく……。朝から何……ん?舞姫、新入りか?」

「そうよ、この子は真梛羅ちゃん。」

「は、初めまして!」

「アハハ。緊張してる(笑)」

「さ~てと。改めまして、ようこそ、真梛羅ちゃん!私達、半人保護特別部隊に歓迎するわ!今日からここが貴女の家よ。ちなみに私は舞姫まいひめ!私がこの部隊のリーダー!室長か舞姫って呼んでね。」

「私は麗菜れいな!宜しくね♪」

「俺は孔醒。宜しくな。」

「俺は夏雅璃弥かがりび。ま、仲良くやろうぜ?」

「俺は朴滋ぼくじ。気軽に話し掛けてくれ。」

「私は櫂麻かいま。何でも聞いてね?」

「私は渓御けいみ。怪我した時は言ってね?」

「はい!」

「あっ、そうだ、真梛羅ちゃん。敬語禁止ね。後、遠慮しない事。良い?」

「うん!」

「で、真梛羅。お前は何のハーフだ?」

「え~と「当てた方が面白いよ!え……と、薄着だから寒さに強い奴ね!」

「ちなみに人間抜いたら8個あるわよ。」

「「「「「8!?」」」」」

「雷神、竜、風神、犬神、九尾、猫又、蛇神、武神……っすね。」

「さ、流石情報部……。」

「早ぇよ……💧」

「へ~竜か。俺と一緒だな、俺は炎竜とハーフだ。」

「じゃあ皆揃った事だし、真梛羅ちゃんの歓迎パーティ始めよっか♪」

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