第1話 不思議な…落とし物?
「えー!?今日も一緒に帰れないの!?」
私、天野川あずきは親友である夏井柚と松木まいと中学校へ登校中。今さっき、柚から衝撃の一言が出てきた。
「ごめんね。おばあちゃんのお見舞いに行かなきゃならなくって…ほら、おばあちゃん歳だから心配で…。」
「それでも階段でつまずいてかけただけだよ?それでまだ入院中なんていくらなんでも長すぎない!?1週間も経ってるんだよ!?」
柚のおばあちゃんは先週階段でつまずいてこけて頭を3針縫った。生命に別状はないという。
「まあまあ、あともう少しすれば退院できるんだし、その時は一緒に帰ろうよ。」
柚曰くあと1週間ほどすれば退院できるらしい。
「うん…。でもその時は絶対一緒に帰ろうね!」
『はいはい。』
2人が同時にそう言った。全く、しょうがないんだから。みたいな顔をして。
ー放課後ー
「あーあー、やっぱり1人で帰るのって寂しいなぁ…。」
私は1人、いつも通りの道を帰っていた。その時だった。いつも通っている公園のベンチの下に光るものがあった。
「なんだろう?めっちゃ光ってる…。」
光るものを拾ったそれは綺麗なガラス製のペンダントのようだった。私が小さい頃からなぜか持っていた物に似ている…?
「めっちゃ可愛い…。私が持っている物とお揃いとして欲しいけど、落とし物として届けなきゃ…」
そう思って、交番に向かったその時…
ーピカッ!!ー
急にペンダントが光りだした。
「なっ何!?眩しすぎ!」
目を開けていられなくなった。
ーーー
しばらくすると収まってきた。恐る恐る目を開けた。ペンダントを見ると、私のイニシャルが書いてあった。
「なんで!?なんで私のイニシャルが…?」
驚きを隠せない。
「ていうか、これじゃあ交番に届けられないじゃん。イニシャルの下に小っさく私の名前書いてあるし…。」
届けに行ったところで私のだと思われる。怖くなってその場から急いで立ち去った。
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