異世界ショートストーリー100連発、異世界転生から100話以内に魔王を倒します!
@pepolon
第1話 異世界転生
ごく普通の日本人、山田 名朗主(やまだ なろーしゅ)はトラックによる事故で異世界転生してしまう。早速、ナローシュは女神から異世界転生の説明を受けるのであった。
女神「こんにちは、そして異世界へようこそナローシュ」
ナローシュ「えっと、ここはどこでしょう? 自分はさっきまで買い物に行っていたはずですけど」
女神「とりあえず異世界転生と言えばわかるかしら、最近の日本人の若い子なら分かるはずだけど」
ナローシュ「えっと、漫画で読んだことはあります」
女神「それなら話が早いわ、落ち着いて聞いてね。ナローシュは信号無視のトラックに轢かれて死んでしまったのです」
ナローシュ「信号無視ですか、確かに自分が歩いていた時は信号は青だったはず……。そうですか、それは運が悪かったな……」
女神「ただし、結果的にはナローシュも信号無視になってしまったとも言えます」
ナローシュ「どういうことですか? 気付かないうちに信号が赤に変わっちゃってたのかな? 」
女神はコホンと喉の調子を整える。
女神「トラックがナローシュにクリーンヒットをしたことで、ナローシュの大量の返り血のシャワーが信号に降り注ぎました。そのせいで信号は真っ赤に染まり、以後『鮮血の交差点』として全国有数の心霊スポットになっています」
ナローシュ「ちょっと待って下さい、色々とおかしくないですか? 」
女神「えっと、私は少し先の未来を見る力があるので、デタラメは言っていないですよ」
女神は不思議そうな顔をする。
ナローシュ「うーん、おかしいのはもっと別の所なんだけど。でも、自分が死んでしまったせいで心霊スポット化とかお父さんとお母さんはどう思っているんだろう」
女神「ナローシュのご両親は心霊スポットになったことを活用して、『鮮血の交差点』名物として『ナローシュの赤まんじゅう(略称:ナロまん)』を販売したところ、これが全国的な大ヒットとなり、将来は大きなお屋敷で優雅な生活を送っています。親孝行できてよかったですね」
ナローシュ「あいつらに流れている血の色は何色なんだろうな」
女神「それはナローシュのご両親なのですから、赤い血に決まっているでしょう。変わったことを疑問に思うのですね」
女神はキョトンとした表情で首を傾げるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます