2話目・テンプレお嬢様と私



『皆様お待たせしましたぁ、これより皆様に先ほど選んでもらいましたぁ、スキルを差し上げますぅ』


そこにいた多数の若者達に、空から光が降り注ぐ。


『習得したスキルはぁ、ステータスで見れますのでぇ、確認しておいてくださいぃ』


「お、俺ジョブが聖騎士だ!。やったぜ!」


「オレは暗黒騎士だ。ふ、封印されし左目が疼く…」


「私は大魔法使いかぁ」


各々が自分のステータスを確認して盛り上がっている。



「あら?。貴女はどんなスキルを選びましたの?」


目の前に縦ロール金髪お嬢様口調の、テンプレみたいな美人が来た。


「わたくしは全快フルキュアーを選びましたの。ジョブは聖女ですのよ」


オーホッホって笑う人、リアルで初めて見たかもしれない。


「ところで、貴女は…え?、ジョブが鍵師って、なんですの?」


そう、私のジョブは【鍵師】だ。


【スキル:鍵(開錠アンロック施錠ロック)】を選んだらそれになった。


「…えーっと、これってどう考えても戦闘職ではありませんのよね?」


「…ですね」


「まさか、間違えて選んでしまいましたの?。今ならまだ間に合うかもしれませんので、早く言った方が?」



「…そうですか、それなら仕方ないですわね。お互い頑張りましょう」


そう言うと、テンプレお嬢様は別のこの子のところに行って、また話をしてる。


他人と話すのは疲れます…。

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