鍵っ娘！

１話目・始まりはよくある感じでした

元の世界で偉い人が言っていた。

『将来のビジョンをもって練習をやるかどうかで結果は変わる』

私は勉強も運動も人並み以下なので何も関係ないと思ってた。

でも未来をきちんと描いて、ちゃんと鍛えていけば、それは可能なのかもしれない。

どうせ他の人みたいに上手い事をやれるわけがないんだ。

それなら私は、私の道を行こうと思う。

『あのぉ、そろそろ決めていただけないでしょうかぁ？。他の方も待ってますのでぇ…』

頭の中に間延びしたふんわりとした女性の声が響いた。

そして私は、目の前に並んだたくさんの中から、これを選んだ。

『…えぇっ？それですかぁ！？』

私は声のした方向に向って頷く。

『でもぉそれはぁ、戦闘スキルじゃないですよぉ？』

「このスキルでいいです。２個ついてきてお得です」

『お得かもしれないですけどぉ、もぉすこしレアなスキルもありますしぃ』

「このスキル【が】いいです」

『…分かりましたぁ。そこまで言うなら仕方ないですねぇ』

そして私は、体が光ったと思うと、次の瞬間どこかへ飛ばされた。