この世で一番凡人の俺は各界の女王から求婚を迫られる!?
ぱんく
第1話 普通の中の普通の中の普通の人
俺は凡人だ。
人より優れた所がなく、人より劣っている所もない。
まさに普通。
小学校の頃から、テストをすれば100人中50位、マラソンをすれば100人中50位。
学校の成績は小学校から常に、5段階評価中オール3を樹立し続けている。
何をやっても普通なのは悩みじゃないが、萎えきらない存在だと自覚している。
ピロン!
メールだ…
ラインじゃない場合は大概迷惑メールだ。
いつもなら読まずに放置するのだが、暇過ぎて最近読み返した漫画を、さらに読み返していたところだ。
暇つぶしの暇つぶしに、迷惑メールの内容を予想することにした。
(おめでとうございます!あなたに1000万円が当たりました!)
のパターンか。
(出会い系サイトの〇〇さんがあなたに会いたがってます!)
のパターンか。
俺は1000万円の方に賭けて、メールを開いてみることにした。
〜 おめでとうございます 〜
鈴木様
この度、貴殿は人間界で最も平凡な人間の枠に入り、
その枠の中でも特別平凡な数名に入り、
その数名の中でも一番平凡な人間と証明されました。
よって、明日より各界の女王より貴殿に求婚が申しつけられます。
よくお考えの上お決めください。
地球委員会より
「初パターンか。1000万の方が現実味があるな。」
予想は外したが、暇つぶしの暇つぶしに行った運試しだったので、どうでもよかった。
携帯の画面を切り、また読み飽きた漫画を読み始める。
この行動も普通の中の普通の中の普通の人間である証明であったのかもしれない。
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