第30話
暗い室内。卓上のパソコンから漏れる明かりが、その黒い背中を空間に浮かび上がらせた。パソコンの画面には、文章作成画面の下方に“END”の文字。
黒い影はその場から立ち上がる。立ち去り際にパソコンの明かりが、その手に握るナイフを光らせその存在を知らしめていた。
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