第7話 裏切り
どうも、鯉子です。
あの盛大な結婚パーティーから3日と経たずに私が見たのは別の男性と歩くB子の姿でした。夜の井の頭公園の中でも輝くような笑顔でB子は楽しそうに酔っていました。
「そうなのすっごく盛り上がったの。楽しかったあ」
「その直後に私と会っていていいのかな」
「どしていけないの?」
「え?」
「だって何にも悪い事してないよ」
高級なスーツに身を包んだその男性は、ずいぶん年上のようだ。
「そうか!でもこれからするかもよ」
「やだあ!社長ったらなにいってるんですかあ。あはははは。今日のお料理もお酒も本当に美味しくて素敵でした。ありがとうございました!」
「じゃご褒美もらっちゃおう」
と、社長と呼ばれた男性は不意にB子を抱き寄せキスをした。B子は特に抵抗するわけでもなく、顔を話すとニヤッと笑った。そのまま2人は腕を組んで駅の方へと戻っていった。
私は鯉なのに背筋がゾクっとして、ぱしゃっと跳ねた。
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