幼馴染というモンスターが恋人になっている件について説明を、説明を‼
二髪ハル
プロローグ 「だから俺と付き合ってください」
夕焼けが金色に染まる空。俺は彼女と二人歩いていた。
『綺麗だね……』
「そうだな……」
彼女の名前はシホ。同じ学年で図書室で出会い、そこで仲良くなった女の子だ。
俺は、彼女の横顔をずっと見つめる。そう、この横顔に映る鏡のような綺麗な瞳にはこの夕焼け空が映し出されていた。
すると彼女はこっちの方を向き、頬を赤く染めいた。
『この前はありがとうね……』
「ん? なんだ急に?」
シホは頬をかいて鞄に付いてある魚のマスコットに触っていた。
『水族館……。ずっと前から行きたいって言ったら本当に連れてったこと……』
「なんだ、そんなことならいくらでも連れてあげるよ。本だけじゃなくって外で見る景色もたまには格別だろ?」
シホは頷いた。
『うん、そうだね。本当に本の世界じゃ現実の事知らなかったった。……ありがとうね』
「それじゃあまた、現実で違う場所を探索していこうよ」
『……え?』
彼女の足が止まり。彼女に瞳には俺の姿が映っているのがわかった。
『それって、どうゆうこと……たつやくん』
……わかっている。これは俺にとって大事な選択肢だって言うことを。
「シホ。俺と付き合ってくれ。これからも一緒に探索しよう。水族館だけじゃなくいつか、結婚式で君を連れていくよ。だから俺と付き合ってください」
『――っ! 私でいいの?』
自分の方に指をさしていた。
「もちろん。俺はシホとずっとそばに居たい」
彼女の頬から涙が溢れていって強く二つ返事をしていった。
『はい……。はい! これからもお願いします』
シホは涙をぬぐい精一杯の笑顔をした。
『たつやくん。好きだよ』
「俺もだ……」
肩を掴みそのまま抱きしめる形となり。お互いまぶたを閉じた。
『たつやくん』
「……シホ」
そして……選択画面の【キス】を連続で力強く押すのだった。
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