第18話 マーシャル教について2 種まきについて

 (以下、小説家になろうの引用です)


 さて、ここでフラッシュバック本編でも出てきた、種まきです。この種まきの概略は本編に譲るとしますが、ここで注目して欲しいのは、あらゆる人間活動が「種まき」には含まれるということです。


 それは例えば学問など、高尚な領域に留まりません。サブカルチャーの業績など、いわゆる「高尚ではないもの」も種まきの要素に含まれるのです。そしてその「大海原」の中に私たち人間も存在している―。これが、マーシャル教の基本的な考え方です。

 

 そしてそうやって「種まき」を行った人間は、亡くなってもその「マーシャル」という大海原の中に、永遠に残り続けます。そしてそのことをマーシャル教の用語で「食塩水」と言います。これは食塩を私たち、水をマーシャル全体の大海原に例え、「水に食塩が溶け込んでいる状態」という例えに由来する用語です。つまりマーシャル教では、「個々の食塩が水に溶け込み、食塩水として全体を彩る」と考えているのです。

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