千寿菊と散るへの応援コメント
三人の、それぞれの心情が幾重にも重なり合っていて、人の心の複雑な事よと。
登場人物の最初の印象と最後の印象が異なって、自分の中で同情する相手がコロコロと変わってしまうのが衝撃でした。この話の中で、誰が一番幸せだったのであろうかと…。
繭子の最後の姿を見る感じ、復讐を果たした後幸せに生きていたとは思えず、咲子は繭子に負けたままという感じもあるし、竜善は二人の女を失った。
でも、そこには愛があった。
こんな感想が後味のように残る余韻が素晴らしかったです。
作者からの返信
MACK様
お読みいただきありがとうございます。
この作品の中で幸せだった人はいたのか……私が思うのは、絵のモデルとして竜善の前に立った繭子だけだったのかなと。絵の中にいる彼女だけではないかと思うのです。だからこそ、あの絵は美しいと槐は思ったのでしょう。
複雑に入り混じる愛を感じていただけてよかったです。
また、素敵なレビューも頂戴いたしまして嬉しかったです。ありがとうございました!
千寿菊と散るへの応援コメント
空草うつを様
はじめまして!
ものすごく素敵なお話ですね! 一万字の物語の中に、二時間ドラマを見せていただいたような感覚です。
繭子さんが絵のモデルをしているシーンの、息詰まるような官能さ。
五十年前の遺作の公開と謎に沸く鑑賞者たちの横で泣き崩れる老婦人と言う対照的光景。
探偵の推理と煙に巻く美咲との対峙。
どれも絵になるシーンの連続ですね。
そして最後に花言葉を思いながら、二人の女性の嫉妬と復讐の中にも、せめて愛が隠れていることを願う槐探偵の祈りにも似た気持ちで終わるラストが、とても余韻が深かったです。堪能させていただきました(#^.^#)
作者からの返信
涼月 様
最後まで読んで頂きありがとうございます。
嫉妬がうごめく作品なので、好き嫌いがはっきりと別れるだろうと思いつつ掲載しました。素敵なお話、という言葉を頂き、嬉しいかぎりです。
千寿菊と散るへの応援コメント
愛憎入り混じる事件にもならない出来事……
人の思いは複雑で、幾重にも重なり合って……美咲の苛烈な性格の裏にも確かな愛があったのかもしれない。私も槐探偵と同じようにそう思いたいと思いました。
鮮やかに咲くマリーゴールドなのに、花言葉は意外ですね。
探偵の別の事件も読みたくなりました!
作者からの返信
ながる 様
お読みいただきありがとうございます!
マリーゴールドの花言葉、私も調べた時に意外すぎて驚いた記憶があります。
美咲の愛は嘘か真か。それを知るのは本人のみとなってしまいましたが、本当であってほしいものですね。
テイストは違いますが、他にも槐が登場する物語を置いてありますのでお時間がある時に読んでいただけたら幸いです(´∀`)