第7話 家を探そう!
本文
紳士淑女の皆さまこんにちは。
僕の名前はフラート。15歳です?!
使うかどうかもわからないチート能力っぽいものを女神エリスからもらいました!!
前世で妹と通学中にトラックにやられてそのまま死んじゃったみたいです。そこそこ能力値が高くて暗躍してた(というほどでもない)ので惜しいですね……
(そういえば、妹はどうなったんだろう、無事なのかな?)
当たり前だがそんなことは僕には分からない。女神様に聞けば何か知ってるかもな。
また今度教会を探していってみようか。
おっと少し話がそれたね!
そして、今、この箱庭と地球の神が呼ぶ世界を、平和にすべく動いておりまする。
謎の自己紹介はこのくらいにして。
一晩を宿屋で過ごした。
ふかふかのベッドで気持ちよかったのでテンションがとても高い。
さすが、銀貨3枚分だしただけはあるな……
そう思いながら朝食を食べる。
異世界の食べ物ってどんな味がするんだろう……
食えたもんじゃなかったらヤバイな……
と思っていたが、普通に美味しい。
というか地球とほとんど変わらない。
小麦のようなものを使ったパン、豚肉か何かで作ったハム、何かの鳥の卵で作った目玉焼きに、サラダ。
名称とかはきっと違うのだろうけれど、とりあえず食事の味の心配はなさそうだ。
地球の神様が地球と同じ作物を生えさせたのかな?
そんなことを思いながらナプキンで口を拭く。
ところで、今日はお家を探しに行きたいと思うのです。
不動産屋のような店がこの世界にもあるのだろうか??
すみませーん!!
宿屋の方を呼んで聞いてみよう。
▼▼▼▼▼▼▼▼
「ありがとーございました!!お食事美味しかったですー!!」
「またのご利用をお待ちしております!」
宿屋を出た僕は再び大通りに沿って歩く。
この世界的にはまだ時間が早いのか?
あまり外を出歩いている人は見受けられない。
先程宿屋の方に聞いた住居斡旋所とやらに行ってみよう。
要は不動産屋だ。
大通り沿いに歩くこと10分。
さあ、ついた。
煉瓦のようなもので作られた建物。
『住居斡旋』って言う看板が表についている。
うん、ここであってるだろう。
「すみませーん!!開いてますか??」
そういいながら、コンコンっとノックをする。
「はーい」
中から野太い声が聞こえてきた。
扉がガチャっと開き、中から現れたのは……
豚のような外見をした人?豚人族とでも言うのだろうか?異世界っぽいね!!
少し驚いたものの、遠目ではあるものの入街審査列とかで幾らかは見かけたのですぐに平静を取り戻す。
「あの、この街で家を買いたいんですけど、紹介してもらえませんか!!」
「ふむ?君がかな?」
いや、僕以外に誰がいるって言うんだ。
その豚人族の店主?は僕のことをジロジロとみる。
そうか、15歳の見た目だから本当に家を買いに来たかどうか分かんないわな。
まさかお金をそんなに持ってるようには見えないし……
「あ、お金ならありますよ!!ご心配なさらず」
そういって袋から白金貨を取り出す。
今気づいたけどこの袋預金通帳みたいだよね。出したいと思った額だけの貨幣が出てくるし。
「なるほど??ならば本当のようですね。中にお入りください」
▼▼▼▼▼▼▼▼
店の中に通され、応接室の椅子に座るよう促される。
「どうぞ」
そういってお茶を出してくれたのは、猫耳の女性だった?猫人族とでも言うのだろうか?
見た目がもふもふしててとても気持ち良さそうだ。って初対面の方に向かってなんて妄想を……
お茶を一口飲んで、店主の方を向く。
「それで、君。
予算はいくらくらいで考えてるんだい?
郊外なら白金貨5枚くらいからあるね。
白金貨なら10枚で一人二人なら十分な広さの家は買えるだろう。
邸宅クラスになると数百枚いるが…」
どんな家にしようか。
金はあるしせっかくだから大きな家に住みたいな?
こういうとこでケチったら良くないな。
「白金貨100枚くらいで邸宅クラスの家、ないですか?」
今後のことも考えてこのくらいが出せる限界だろう。
最悪引き払わなくちゃならなくてもなんとかなる。
「なるほど、探してみてやろう」
店主は手元の資料を探る。
そして一枚の紙を出してきた。
「この家はどうだろうか?」
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