桜の青春は全て梅の葉へ

斎藤遥

プロローグ

なぁ、咲良さくら


俺は最初、いつもの遊びのつもりだったんだよ。


年上の妻と3歳の子どもがいて


浮気相手は大人も未成年もいてさ。


もうひとり増やそうくらいの感じだった。


でも、君に出逢って


妹にすべてを捧げている本当の君を知って


初めて本当の恋をしたんだ。


君に辛い思いをたくさんさせた。


君に関わるたくさんの人を悲しませた。


それでも、君は俺のそばにいてくれた。


俺の手を離さないでいてくれたんだ。


俺、嬉しかったよ。


なぁ、咲良。


来世なら、幸せになれるかな。


一生寄り添えるかな。


でもまずは。


咲良、今幸せ?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

桜の青春は全て梅の葉へ 斎藤遥 @haruyo-koi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ