第101話 会合

「いやはや、お待たせしました」


「急に来てすみません」


「いえいえ」


30分ほどで国王?と思わしきドワーフが部屋に入ってきた。


「早速ではありますが、カグロ様を見せてもらっても良いですかな?」


「はい。どうぞ」


カグロにしっかりと許可をとって国王に渡した。


「なるほど…大変いい武器を使っているようだ」


「ありがとうございます」


「ただ…いえ、これは私から言うことでは無いですね」


「え?」


そこまで言って止めないでほしい。逆に気になってしまう。そしてもう話さないという意志を示したかったのかカグロを返却された。


「それで私に用とはなんでしょうか?」


「それはですね…」


そこでコボルトのことを詳しく話した。


「なるほど…協力はしましょう」


「ありがとうございます」


「ただ…ドワーフ達は戦闘には参加しませんそれでもよろしいですか?」


「と言うと?」


協力はするが戦闘はしないと言われてどうゆうことなのか詳しく聞いた。


「我々は武器や魔導具を作り提供はします。しかしドワーフは戦闘が得意な種族ではありません。なので材料さえ貰えれば無償で提供しましょう」


「材料とは何が欲しいのですか?」


「S級ぐらいのモンスターの魔石が欲しいです」


「わかりました。どこに運べばいいですか?」


「案内しましょう」


何とかドワーフが協力してくれることになった。


「でもあなたも人が悪い」


「はい?」


「既に魔族、獣人を味方につけてさらにこれからエルフのところにも行くと言っている人の提案は断れないでしょう」


あっ…言われて気がついた。もしドワーフが協力を断って、エルフは協力に賛成したら一気に勢力が3対1になってしまう。もし襲われて無理やり隷属させられる可能性も考えれば断れないだろう。


「ここにお願いします」


「わかりました」


なんて話していると倉庫のようなところに案内された。


ガラガラガラ………


「なんと!こんなに!」


俺はSランクの魔石をある分の3分の1ほど出した。


「これで足りますか?」


「これなら十分過ぎるほどです」


「なら良かったです」


「これだけあれば……あれは無理…でもあれは作れるな…しかしあれがないか?いや…あれで代用できる…しかし質が…そこはあれで……」


全く何を言っているか分からないことを言い出した。軽く声をかけても応答がない。仕方が無いので落ち着くまで待つことにした。


「いやはや、お恥ずかしいところを」


「いえいえ」


5分くらいで元に戻ってくれて助かった。


「1ヶ月後に確認に来てください。ただその前にコボルトに動きが見られましたらいつでも取りに来てください」


「ありがとうございます」


ドワーフのところはとても早く話がついた。これから貰った魔石をドワーフの全ての職人で武器にしていくらしい。忙しくなるので俺はもうドワーフのところを出ることにした。


「ではまた…」


「よろしくお願いします」


そして俺は90階層に向かって行った。


「話が上手く進んでよかったね」


「次も上手くいくといいのですが…」


「なんかあるの?」


「エルフは人間が嫌いですから」


「俺って人間?」


「あっ…申し訳ありません」


「謝らないで…」


ナービに本当に申し訳なさそうに謝られてしまった。こっちが申し訳なくなるから謝らないで…それにしても人間が嫌いなのか…本当に俺は大丈夫なのだろうか?今は覇王(龍族)というよく分からない謎種族になってしまっている。結局悩んでも結論は出ないので考えないようにして先に進んだ。



「100階層か…」


そして特に問題なく99階層まで来ていた。ちなみに90階層では武器が出たのですぐにカグロに食べさせた。そして91階層からは鳥系のモンスターが出現した。この前のダンジョンの100階層に出た白虎、そしてこの階層の鳥…もう現れるのが何かだいたい想像がついてしまう。


「ふぅ…よし!」


覚悟を決めて勢いよく100階層に続く扉を開けた。


「ちょ待っ!」


開けた瞬間に火系の魔法が飛んで来たので慌てたがカグロで斬ることにした。


「え?」


しかし斬ることができない。仕方が無いので転移で距離を取った。



「なんだあの魔法は…?」









【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王(龍族) 

【年齢】  19   

【レベル】 36  ★

【ランキング】 1位


【HP】   86520/86520    

【MP】   34900/70900-36000


【攻撃】  12600+1700  

【防御】  9816+800   

【魔攻】  12600+1700  

【魔防】  9816+800   

【敏捷】  13840+40   

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.MAX・指導Lv.MAX・騎乗Lv8

・吸血Lv.8・超音波Lv.9・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・連携Lv.MAX

・指揮Lv.3・水中高速移動Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX・共通言語


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・【隠しステータス】極大強化・ナビゲーション

・絶対感知Lv.9・高速崩壊Lv.7

・神速多重思考Lv.8・全大耐性Lv.8

・超高速再生Lv.9・疾風迅雷Lv.8・修復Lv.7

・神速飛行Lv.6・性聖Lv.3・究極テイムLv.3

・透明化Lv.4・透過Lv.4・硬翼Lv.4・空中水泳Lv.4

・自我完全操作Lv.8

・天使召喚Lv.6【テンカ、テンナ、テンラ】

・強制進化(使用不可)・龍鱗Lv.4


【エクストラスキル】

・覇王Lv.9・魔眼Lv.7・武眼Lv.8・龍眼Lv.5

・強欲Lv.7・傲慢Lv.4・憤怒Lv.3・龍魔法Lv.4

・龍気Lv.3・白虎術Lv.3


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・名付け親

・強欲

・傲慢

・憤怒

・新種

・種族の王

・龍種

・龍の親

・霊獣殺し

・四神流刃術

・○○への通行許可書

・東のダンジョン完全クリア

・西のダンジョンクリア

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