第100話 おすすめ

「おすすめってもしかして前取得しなかった悪魔召喚と竜召喚…ってあれ?」


「どうしました?」


「悪魔召喚と竜召喚がない」


★で取得するスキルの中から悪魔召喚と竜召喚を探したがどこにもない。


「誰かが取得したのでしょうね」


「2つとも…」


「同じ人が取得した訳では無いでしょうけど…」


同じ人がその2つを取得するというのは幸運過ぎる。


「でもMPががっつり減るから誰も召喚できないか!」


天使でさえ召喚するのに1人につきMPが12000もかかってしまう。誰が取得しても召喚なんてできないだろう。


「いいえ。召喚するだけなら誰でもできます」


「え?」


詳しく事情を聞くと呼び出したままにするのにMPを使うだけで10分間という時間制限付きでならMP消費が無しで召喚できるらしい。


「マスターならそんのそこらの悪魔や竜を召喚されたところで簡単に倒せますよ」


「そっか」


「それよりも私がおすすめするスキルを聞いてください」


おっと。そうだった。元々の話が悪魔召喚と竜召喚がないということで後回しになっていた。


「私がおすすめするのは魂縛魔法です」


「わぁーお…」


なんか字面だけ見るとすっごく恐ろしい魔法である。


「それでどんな効果があるの?」


それが肝心だ。どんなに恐ろしい魔法でも強いなら取得したい。


「まずゾンビやスケルトンやレイスなどのモンスターを即死させることができます」


「うーん」


あまり魅力を感じない。別に今はゾンビやスケルトンやレイスを殺すときに困った時はない。


「あと死んだ人でも10分以内なら蘇生できます」


「え!?」


それはすごいと思って詳しく説明を聞いた。もちろんただ10分以内ならいいという訳ではなかった。

・死因が寿命では無いこと

・体に外傷が無いこと

・本人に生きるという意思があること

この3つが絶対条件らしい。寿命の場合は生き返った瞬間にもう1回死んでしまうらしい。

そして体に外傷が無いことこれが一番大事らしい。例えば腹を貫かれて死んでしまったとする。その状態で生き返らしても腹が貫かれているので、またすぐに死んでしまう。そして何より生き返った瞬間はデバフがかかってとても貧弱になってしまうらしい。そのため少しの痛みでもショック死になる場合が多いらしい。また、本人に生きるという意思がないと無くなった魂を体に戻してもダメらしい。


「でもこの魔法は自分に使えないよね?」


「はい」


自分が死んでいたのなら魔法は使えない。


「しかし!味方も増えたのでこの魔法があるといざって時に便利だと思いますよ!」


「おう…なんか必死だね」


なんか天使召喚を取得させた時に近しいものを感じる。


「あ…あと活きのいい死体なら操ったりもできますよ」


「えー…というか活きのいい死体ってなんだよ…」


自分の手で殺したモンスターだったりをできるらしい。ただ死霊魔法と違って一時的だけらしく一時間もしたら動かなくなるらしい。


「でも意外と便利かも…」


俺は多対一という構図が多くある。その時に最初に倒したやつを動かして行ければ一気に数的不利も覆せる。


「なら取得しようかな」


「ありがとうございます」


「なんでナービがお礼?」


ナービからなぜか感謝された。早速★を使って魂縛魔法を取得した。


『魂縛魔法Lv.3を取得し、覇王Lv.9と統合します』


「うーん…」


「どうしましたか?」


「いや…この魔法は試せないなーって」


今この魔法を試そうとしたがむやみに試せない。もし活きのいい死体とやらがあったらできるかもしれないが死んだ人がいきなりゾンビになったらみんな恐怖しか感じないだろう。


「大丈夫ですよ。いつか使う場面が必ずありますから」


「そうですかい…」


今のところこの魔法を使う時は誰かが死んでピンチの時か俺が多対一になっている時なのでそんな機会はできる限り来て欲しくない。



「着きました」


「ありがとう」


馬車に揺られて5時間ほどで国王の城に着いた。しかしこの国の馬車はサスペンションが付いているのかものすごく乗り心地がよかった。しかも中にもこだわっていて柔らかい座席だった。これならここで寝泊まりをしても文句はない。


「すっごいな……」


少し予想はしていたが城も普通の白ではない。面積は大きいがやはり多くの煙突が立っていてそこから絶えず煙が出ている。


「こちらで少しお待ちください」


そしてメイドに案内されてまた部屋で待つことになった。




【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王(龍族) 

【年齢】  19   

【レベル】 36  ★

【ランキング】 1位


【HP】   86520/86520    

【MP】   34900/70900-36000


【攻撃】  12600+1700  

【防御】  9816+800   

【魔攻】  12600+1700  

【魔防】  9816+800   

【敏捷】  13840+40   

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.MAX・指導Lv.MAX・騎乗Lv8

・吸血Lv.8・超音波Lv.9・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・連携Lv.MAX

・指揮Lv.3・水中高速移動Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX・共通言語


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・【隠しステータス】極大強化・ナビゲーション

・絶対感知Lv.9・高速崩壊Lv.7

・神速多重思考Lv.8・全大耐性Lv.8

・超高速再生Lv.9・疾風迅雷Lv.8・修復Lv.7

・神速飛行Lv.6・性聖Lv.3・究極テイムLv.3

・透明化Lv.4・透過Lv.4・硬翼Lv.4・空中水泳Lv.4

・自我完全操作Lv.8

・天使召喚Lv.6【テンカ、テンナ、テンラ】

・強制進化(使用不可)・龍鱗Lv.4


【エクストラスキル】

・覇王Lv.9・魔眼Lv.7・武眼Lv.8・龍眼Lv.5

・強欲Lv.7・傲慢Lv.4・憤怒Lv.3・龍魔法Lv.4

・龍気Lv.3・白虎術Lv.3


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・名付け親

・強欲

・傲慢

・憤怒

・新種

・種族の王

・龍種

・龍の親

・霊獣殺し

・四神流刃術

・○○への通行許可書

・東のダンジョン完全クリア

・西のダンジョンクリア

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