第45話 絶体絶命

「んん〜〜〜♡」


〈ナービさん助けて…〉


〈はぁ〜〉


俺には急にゴスロリ美少女に抱きつかれてベットに押し倒された経験も無いので、この状況でどうしたらいいかわからない。なのでナービの助言がどうしてもほしい。


〈私はダンジョン攻略のサポートをするスキルなんですよ?マスターの恋愛事情をサポートするスキルではありません。私は見ないように探査系スキルを使わないでおきますので勝手に性聖でも使ったらどうですか?〉


〈なんか怒ってない?〉


それっきりナービは何も答えてくれなくなってしまった。1人でこの状況をどうにかするしかないようだ。


「えっと…とりあえず離れてくれませんか?」


「いやじゃ!!」


「………」


「♡♡♡」


どうしよう…手詰まりなんですけど……


〈はぁ…とりあえずステータスを見してもらえばいいのではないですか?〉


さすがにこの状況に呆れたのかナービが助言をくれた。


「ステータス見てもいいですか?」


「話し方…」


「え?」


「敬語は嫌じゃ…」


上目遣いで抱きついたまま涙目でこっちを見て言ってくる…かわいいすぎる……


「ス、ステータス見てもいい?」


「どうぞなのじゃ!!」


何とか気を取り直して聞くことが出来た。

そしてナービに頼んでステータスを見せてもらった。



【名前】 

【種族】  吸血鬼(公爵)

【年齢】  0

【レベル】 57

【ランク】 S+


【HP】   8960/8960

【MP】   7620/7620


【攻撃】  1043

【防御】  893

【魔攻】  1270

【魔防】  1084

【敏捷】  982

【運】   41


【スキル】

・鎌聖Lv.3・火炎魔法Lv.9・暗黒魔法Lv.9

・黒炎魔法Lv.7・陰影魔法Lv.5・生活魔法Lv.7

・身体属性強化Lv.3・魔力精密操作Lv.2

・魔力精密感知Lv.2 ・詠唱省略Lv.9・無詠唱Lv.7

・吸血Lv.MAX・高速飛行Lv.2・威圧Lv.4・統率Lv.4

【ユニークスキル】

・血液魔法Lv.7・心眼Lv.5


【エクストラスキル】

・傲慢Lv.1


【称号】

・魔族

・魔族の長

・唯一種族

・傲慢



〈唯一種族ってなに?〉


〈その種族は1人しか存在してないということです〉


〈俺は違うの?〉


〈マスターは元々1人しか存在しない種族です。しかし吸血鬼は繁殖能力は低いですが、複数存在する種族ですので、1人しかいないためその種族を獲得しています〉


なんだかかわいそうに勝手に思えてしまい、頭をなでなでしてみた。


「ん〜〜〜〜♡」


やっぱり甘えた声を出すのがとてもかわいい。なんか妹が増えた気分だ。ずっとこのままでもいいかもしれない…。

そう思っているとどんどん俺の体をよじ登って来た。



カプッ


「え?」


どうやら首筋に噛み付いてきたようだ。


チューーー


今度は血を吸われているようだ。


「うふふ…おいしい♡」


血を吸われた瞬間は止めようと思ったがだんだんとふわふわした気分になってきて止める気はなくなってしまった。噛み付かれた時はほんの少し痛みがあったが今は逆に温かく感じて少し気持ちがいい。


「ねぇ…しよ♡」


そして首筋から口を離してこちらの方に向けてきた。血で少し赤くなっているのがリップのように見えてより唇が美しく見えてしまう。

その唇に吸い寄せられるように自らの唇を重ねようとしていく……



〈マスター!!〉

『ピコーン!』

『魅了耐性Lv.3を取得し、大耐性Lv.3と統合します。』


「っ!!!!」


急いで距離を取った。


「あらら…残念♡」


彼女の見た目は中学生位の少女なのに今はとてつもない色気を放っている。また近づいたら魅了されてしまいそうだ。


「でも吸血鬼相手に油断しすぎ♡ほら、こっちにおいで♡」


そう言って手招きされただけなのに自然と言う通りに向かってしまう。

テレポートで逃げようとしたが魔力操作が上手くできず魔法を使えない。


「武器も使ってはだめよ♡」


カグロを鞘から抜こうとしたがそれも体の自由を奪われて止められてしまった。

彼女を見ると魔眼の効果で血液魔法を使っていることがわかった。血を吸っていると見せかけて吸った分は自分の血を入れていたようでその血を俺の体中に流して体の自由を奪っているようだ。そしてこの魔法はこの段階までくると魔法を解く手段は入れられた血を全て出すしかないらしい。

そんなのできないでしょ……


「そのままおいで♡」


今度は俺がベットに押し倒す形になってしまった。


「吸血鬼は今私しかいないの…」


体を操られてはいるが、やはりかわいそうだと思ってしまう。


「唯一種族の称号の効果って知ってる?」


それを何とか首を横に振って答えた。


「それはね…自分の種族が増えやすくなるのよ」


どうゆう意味かは分からなかったがそれを簡単に説明してくれた。


「要するに子供ができやすくなるの♡」


「!?」





【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王 

【年齢】  19   

【レベル】 1   ★

【ランキング】 1位


【HP】   24120/24120

【MP】   19000/19000


【攻撃】  2480+140   

【防御】  2044+100   

【魔攻】  2480+140   

【魔防】  2044+100   

【敏捷】  2698+40   

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.3・指導Lv.3・騎乗Lv.3・吸血Lv.8

・超音波Lv.9・罠精密感知Lv.5・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・熱精密感知Lv.3

・連携Lv.MAX・指揮Lv.3・気配精密探知Lv.MAX

・水中高速移動Lv.9・水中呼吸Lv.MAX

・無呼吸Lv.MAX ・危険精密察知Lv.MAX


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・ナビゲーション・高速崩壊Lv.3

・神速多重思考Lv.3・全大耐性Lv.3

・超高速再生Lv.3・疾風迅雷Lv.3・竜魔法Lv.7

・修復Lv.6・神速飛行Lv.3・性聖Lv.3


【エクストラスキル】

・覇王Lv.6・魔眼Lv.3・武眼Lv.3・強欲Lv.5


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・強欲

・新種

・種族の王

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