第39話 ボス戦8

「71階層からここまで私たちのものでは無い戦闘痕がありました」


「戦闘痕?」


「いいえ。正しく言うならば狩りの痕です」


「と言うことは、この階層でモンスターを狩ってるモンスターがいるの?」


芋虫の時に聞いたようにある程度の知性を持ったモンスターがいるのかと思ってナービに聞いてみた。


「それならまだ良かったのですが…」


「どうしたの??」


どうやら俺が思っていたのと違ったようだ。


「おそらく集団で人間並みの知能を持った種族だと思われます」


「えっ!!!」


え?まじで?このダンジョンのこんな下層で誰かと会えるかもしれないとは思わなかった!!


「おそらくリザードマンのドロップ品が欲しいのでしょう」


なるほど食事のためにこの階層に来ていたということか…


「できれば会いたいね〜」


「会いたくないです」


「どうして??」


俺は会いたいと思ったがナービはそうは思わないそうだ。どうしてなのかを聞いてみた。


「その種族が温厚な種族ならいいですが、好戦的で殺し合い大好きの戦闘狂な種族だったらどうしますか?」


「あっ……」


そういう可能性もあるのか…いるのはほぼ人間と変わらない種族だと思っていたがそんなことはないようだ。


「あ!でも1部のモンスターからは魔王と武王の称号は崇拝されるんだよね?」


「はい。そうです」


良かった〜〜と安心した。称号を取っておいて良かったと思った。


「しかし、ある者ではただの強者の証に過ぎないので余計に殺し合いを申し込まれることもあります」


「おぉう……」


ちくしょう!どんどんプラス思考でいこうと考えてもナービにマイナス思考に変えられてしまう…


「あとわかることはおそらく魔法系のスキルを使う種族ということです」


「なるほど…」


俺からしたらその情報はだから何?としかならなかった。


「なので衝動的に見つけた!死ね!と襲いかかられることは無いでしょう」


良かった…魔法系の種族でよかった…


「ただ感知系能力のスペシャリストが居て、もうマスターをどうするかの会議を終えて、見つけた瞬間殺しにかかってくることはあるかもしれません」


だから!!!どうしてマイナス面のことをこんなに言うの!もう少しプラス思考でもいいと思うのに!


「すいません。怖がらせてしまいましたね。しかし、急に襲われることはないと思います。多分、きっと、おそらく、十中八九はですが…」


怖いよ……ちょっと怖くなってきたので電光石火のスキルを多く集めていこうかな…



「この80階層からは出現するモンスターが変わります」


結局あれから何事もなく80階層まで来ることが出来た。


「あれ?」


「この階層からはマグマが大量に流れています」


そうなのだこの階層は海の階層の一本道のようになっていた。


「落ちないようにしてください」


「いや!だから落ちないから!!」


絶対に落ちないように慎重に進んでいった。


「モンスターが出現しました」



【名前】 

【種族】  ラヴァリヴァイアタン

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 A+


【HP】   3000/3000

【MP】   1800/1800


【攻撃】  620

【防御】  520

【魔攻】  600

【魔防】  500

【敏捷】  550

【運】   7


【スキル】

・火炎魔法Lv.8・溶岩魔法Lv.6・岩石魔法Lv.4

・無呼吸Lv.5・かみつくLv.8・火炎大耐性Lv.2


【ユニークスキル】


【称号】



「うわっ!何こいつ!!普通に溶岩の中泳いでますけど!?」


そんなスキルもないくせに平然と溶岩の中を泳いで近寄ってくる。


「そういうモンスターなんでしょう」


「要するに何も考えるなってことかい!」


近寄ってきて魔法を放ってこようとしてくるので遠くのうちから黒雷魔法を付与した矢を弓で放って倒していく。



「やっと着いた……」


「お疲れ様です」


倒しても倒してもキリがなかったので無視して走ってきたため結構疲れてしまった。


「どうせ双頭のラヴァリヴァイアサンだよね…」


「可能性は高いです」


相手がわかっている方が対策はしやすい。


よし!と意気込んでボス部屋に入った。



【名前】 

【種族】  双頭ラヴァリヴァイアサン

【年齢】  0

【レベル】 10

【ランク】 SS-


【HP】   10000/10000

【MP】   8000/8000


【攻撃】  1100

【防御】  1020

【魔攻】  1200

【魔防】  1080

【敏捷】  1010

【運】   15


【スキル】

・剣聖Lv.3・火炎魔法Lv.MAX・溶岩魔法Lv.9

・岩石魔法Lv.7・闘気Lv.8・無呼吸Lv.MAX

・詠唱省略Lv.8・火炎大耐性Lv.8


【ユニークスキル】

・竜魔法Lv.2


【称号】

・80階層ボス

・レアボス

・亜竜



「うわっ!まじか!」


このボス部屋は一面がマグマで覆われていてところどころに5メートル程の地面が浮いているだけだった。



「「グルゥガァガァーー!!!」」


「雷電竜&結晶竜!!」


今度はしっかり最初から2つの頭から竜魔法が来る想定をしていたので、リヴァイアサンの竜魔法を竜魔法で迎え撃った。



「「グゥガァ……」」



「あれ??」


相手の竜魔法をかき消して俺の竜魔法をくらったリヴァイアサンはそれだけで死んでしまった。


「魔攻と竜魔法のスキルレベルが違うのでそうなるでしょう」


「え?そうなの?」


どうやら俺が思っていたよりも竜魔法は強力な魔法だったようだ。


「宝箱が出現しました」


今はカグロを強化できる武器がほしいので武器来い!と思いながら宝箱を開けた。



【名前】 マジックポーチ

【レア度】S+

【容量】 1辺50メートル

【スキル】 時間停止

【特殊効果】




「…………」


「アナウンスをONにしますか?」


「お願い……」


そっとポーチをアイテムボックスに入れた。


『ピコーン!』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

  ︙

  ︙  

  ︙



「今度の★はどうしますか?」


「【攻撃】極大強化かな?」


「そうですか。いいと思います」


『ピコーン!』

『【攻撃】極大強化を取得しました』



「それでは81階層のモンスターが出ないところで休憩しますか?」


「そうだね」


こんなマグマだらけの暑苦しいところにはいたくないのでさっさと先に進んだ。




【名前】  斉藤 零

【種族】  ??

【年齢】  19   

【レベル】 91★ (5UP)

【ランキング】 1位


【HP】   5500/5500 (300UP)

【MP】   6550/6550 (250UP)


【攻撃】  1150+140  (250UP)

【防御】  750+100  (40UP)

【魔攻】  1150+140    (50UP)

【魔防】  750+100  (40UP)

【敏捷】  1250+40     (55UP)

【運】   82


【スキル】

・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5

・高速飛行Lv.8・罠精密感知Lv.1・罠解除Lv.3

・偽装Lv.MAX ・熱感知Lv.8・連携Lv.7

・気配精密探知Lv.8・水中高速移動Lv.5

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.7(3UP)

・危険精密察知Lv.6

【ユニークスキル】

・【MP】極大強化・【攻撃】極大強化

・【魔攻】極大強化・【敏捷】極大強化

・ナビゲーション・崩壊Lv.9

・多重思考Lv.5・神速思考Lv.4・全耐性Lv.6

・超再生Lv.7・電光石火Lv.8(3UP)・竜魔法Lv.4


【エクストラスキル】

・魔王Lv.5・武王Lv.5・強欲Lv.2


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐える者

・魔を統べる者

・武を統べる者

・強欲

・新種

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