第33話 宝箱4
「おっ!左腕が治ってる!!」
あれから61階層の階段下で寝ながら再生を待っていたが、起きた時には腕が治っていた。
「では、アナウンスをONにしますか?」
「うん。お願い」
『ピコーン!』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『竜魔法Lv.1を強欲しました』
『水流魔法Lv.MAXを強欲し、魔王Lv.4と統合します』
『氷結魔法Lv.8を強欲し、魔王Lv.4と統合します』
『光明魔法Lv.7を強欲し、魔王Lv.4と統合します』
『闘気Lv.8を強欲し、武王Lv.4と統合します』
『危険精密察知Lv.1が危険精密察知Lv.3になりました』
『魔王Lv.4が魔王Lv.5になりました』
『痛覚耐性Lv.5を取得し、全耐性Lv.4と統合します』
「あれ?竜魔法って魔王に統合されないの?」
「はい。竜魔法は種族スキルのため魔王には統合されません」
魔法でも魔王に統合されないものもあるみたいだ。
そして痛覚耐性は腕が無くなった時にだんだん痛みが和らいでいた時に取得したようだ。
「今回は★でどんなスキルを取得する?」
「今自分に足りないものはなんだと思いますか?」
そう言われたので考えてみた。
まず、クラーケンで課題となった高威力な攻撃は重力魔法と時空魔法でどうにかなった。しかし、もし魔法攻撃に耐性があるやつだとそれが出来なくなる。なので物理攻撃で高威力が出せないのが課題だ。それと高威力の魔法を放つまでに時間がかかるのとMPが足りなくて連発ができないのも課題だ。
「物理攻撃で高威力が出ないのと、魔法に時間がかかるのと、MPが少ないことかな?」
「ステータスをあげるには【MP】極大強化や【攻撃】極大強化などがあり、物理攻撃をあげるには、神速身体精密操作、魔法速度と威力をあげるには神速魔法精密操作などがあります」
「極大強化ってやつをステータス全種類取得すると統合されるのかな?」
「おそらくされると思います」
統合されるとステータス極大強化とかになりそうだなって思いながら何を取得するかを考えてみた。
「極大強化ってどのくらい強化されるの?」
「【HP】なら3000、【MP】なら2000、その他の【攻撃】などでは200強化されます」
思っていたよりも高く強化されるようだ。
しかし、正直聞いた時から取得するスキルはもう2つとも決めてしまっていた。
『ピコーン!』
『神速身体精密操作Lv.1を取得し、武王Lv.4と統合します』
『神速魔法精密操作Lv.1を取得し、魔王Lv.5と統合します』
攻撃の時は聖のスキルに頼りになっており、攻撃を避けるのも無駄が目立つなど思っていたので神速身体精密操作が欲しいと思った。
神速魔法精密操作は純粋に魔法の放てる速度をあげたかった。
「では宝箱を見てみますか?」
「そうだね」
今回の戦いでローブの耐久が0になってしまったので着れてはいるものの、左袖もないし、ステータスの強化はされていないので出来ればローブが欲しい。
「ローブ来い!!」
そう言って宝箱を開けて。
「ローブだ!!!」
初めて宝箱から自分が欲しいものが出た気がする。
早速ナービに鑑定をしてもらった。
【名前】リヴァイアサンローブ
【レア度】A+
【耐久】 700/700
【スキル】 水面歩行
【特殊効果】 【防御】+30/【魔防】+30
前に使っていたローブよりも性能がいいのが出てきてよかった。
欲を言えば水面歩行はこの階層の攻略の時に欲しかったが……
「ローブが手に入って良かったですね。しかしこれが双頭リヴァイアサンローブだったらSランク以上はあったと思われます」
上がったテンションを下げさせないでほしい…
そう言われてしまうと双頭のローブが欲しくなってしまう。しかしローブが手に入って良かった!と気持ちを切り替えて61階層に進んで行った。
「今度は地面がある階層がいいな」
さっきの階層は海ばかりで全然陸がなかったので陸が欲しいと思ってしまう。
そう願いながら61階層への扉を開いた。
「…………」
「良かったですね。今回は歩けますよ。」
「そーだね。歩けるね。雲の上をだけど」
今回は横が10メートルくらいの1本道の雲が先に続いている。道の横端から落ちれば多分死んでしまうのだろう。空を飛んだり歩いたり出来て良かったと安心してしまう。今度は普通に地面がある階層が良かったのに……
「攻略していきますよ」
ナービの声を聞いて攻略をして行った。
「モンスターが出現しました」
数十分歩くとナービから声がかかった。
なので鑑定をしてもらった。
【名前】
【種族】 スカイバード
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 B+
【HP】 900/900
【MP】 900/900
【攻撃】 480
【防御】 240
【魔攻】 400
【魔防】 250
【敏捷】 560
【運】 9
【スキル】
・暴風魔法Lv.4・突撃Lv.3・連携Lv.1・飛行Lv.6
【ユニークスキル】
3匹同時に現れた。だが、3匹とも仲良く突撃してきたのでカグロを鎌にして3匹とも斬り裂いた。
ちなみに突撃は突進の進化後のスキルだ。
『ピコーン!』
︙
︙
︙
「この階層にはスカイバードしかいないようなので次の階層に向かいましょう」
という事なのですぐに次の階層を目指して進んで行った。
「62階層も追加で隠密のスキルを持ったスカイバードが出るだけなので次の階層に向かいましょう」
隠密はナービがいると無に帰すため、普通のスカイバードと何ら変わらない。だから無視して次の階層に向かった。
「この、64階層からは別の属性魔法を持っているスカイバードがいます」
63階層も出てくるモンスターが一緒だったのでそのまま進んだ。
64階層にはちょっと変わったスカイバードがいるそうなので少し倒してから次の階層に向かうことにした。
「早速出現しました」
今度は数十分でモンスターと出くわした。
【名前】
【種族】 サンダースカイバード
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 B+
【HP】 900/900
【MP】 900/900
【攻撃】 480
【防御】 240
【魔攻】 400
【魔防】 250
【敏捷】 560
【運】 9
【スキル】
・暴風魔法Lv.6・雷電魔法Lv.3・突撃Lv.5
・加速Lv.3・連携Lv.2・飛行Lv.8
【ユニークスキル】
加速は動き続けている限りどんどんと速度が上がっていくようだ。
今度のスカイバードは雷電魔法を使って攻撃をしてくるが鎌で斬っていく。
魔法が効かないと判断したのか団体で突撃してきた。それを普通のスカイバードと同じように鎌で斬り裂いた。
『ピコーン!』
︙
︙
︙
︙
サンダースカイバードからは突撃と連携を交互に入れ替えてスキルを強奪した。
「連携のスキルを奪う必要がありましたか?」
「いつか使う場面があるかもしれないじゃん!!」
ナービから小言を言われたが何とか言い返すことが出来た。
別にいつかのために奪ったっていいじゃないか…
この階層はサンダーバードが追加されただけなのでどんどんと進んで行った。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 70★ (7UP)
【ランキング】 1位
【HP】 4240/4240 (420UP)
【MP】 3500/3500 (350UP)
【攻撃】 740+130 (70UP)
【防御】 582+35 (56UP)
【魔攻】 740+130 (70UP)
【魔防】 582+35 (56UP)
【敏捷】 819+5 (77UP)
【運】 82
【スキル】
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5
・飛行Lv.8(3UP)・罠精密感知Lv.1
・罠解除Lv.3・偽装Lv.MAX ・熱感知Lv.8
・連携Lv.7 ・気配精密探知Lv.8
・水中高速移動Lv.5・水中呼吸Lv.MAX
・無呼吸Lv.4・危険精密察知Lv.3(2UP)
・加速Lv.4(New)
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・崩壊Lv.8・多重思考Lv.4
・神速思考Lv.3・全耐性Lv.4・超再生Lv.7
・竜魔法Lv.1(New)
【エクストラスキル】
・魔王Lv.5(1UP)・武王Lv.4・強欲Lv.1
【称号】
・先駆者
・挑戦者
・一騎当千
・耐える者
・魔を統べる者
・武を統べる者
・強欲
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