第34話 新種

「もう67階層だね」


「そうですね」


この空の階層は空で移動する手段がないと海の階層よりも大変だが、手段があると海の階層よりもとても楽に感じてしまう。


「ここからは全く別のモンスターが出ます」


そう言われたので少し楽しみにしながらダンジョンを進んで行った。



「グギャァァ!!」


「この階層からはこいつか」


どんなモンスターかは見ればわかると聞いていたが確かに見るとすぐどんなモンスターかわかった。



【名前】 

【種族】  ワイバーン

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 A


【HP】   3000/3000

【MP】   2000/2000


【攻撃】  510

【防御】  460

【魔攻】  490

【魔防】  410

【敏捷】  560

【運】   4


【スキル】

・暴風魔法Lv.4・高速飛行Lv.1・ひっかくLv.MAX

・喰いつくLv.6・火耐性Lv.7


【ユニークスキル】


【称号】

・亜竜




ボスのワイバーンと比べてもやはり弱くなっているので苦戦もせずに倒すことが出来た。




「69階層も変わらずワイバーンなのか」


「そのようです」


あれからワイバーンを倒しながら進んだが欲しいスキルもないのでそのまま進んで行ったが、最後までワイバーンのようだ。



「ここでレベル上げも兼ねてワイバーンを狩っていきますか?」


確かにAランクなので経験値は良さそうなのでレベル上げにはいいかもしれない。でも、正直めんどくさいという気持ちの方が強い。


「ユニークモンスターが出現するとおそらく竜魔法を奪うことが出来るでしょう」


「よし!ワイバーンを狩るぞ!!」


リヴァイアサンが使っていた竜魔法はとても欲しいため半分以上それ目的でワイバーンを狩っていった。



「宝箱がありました」


「なんか久しぶりだね」


久しぶりに宝箱の報告があった。

早速向かっていって開けてみることにした。


「いい服か靴こい!!」


ローブは良い物になったがその他の装備は貧相で耐久力が大分減っているので次の新しいものが欲しい。


「ポーション??」


中には瓶詰めの何かが入っていた。

ナービに鑑定をしてもらう。



【名前】HPメガポーション

【レア度】A

【品質】 B

【特殊効果】



これは部位欠損以外の傷はほとんど治せるそうだ。

超再生があるとはいえ戦闘時にどうしても回復したい時には便利そうだ。

これ以上には入ってなかったのでまたワイバーンを探しに行った。




「あっ!いいこと思いついた!!」


「どうしましたか?」


「67階層から69階層までワイバーンがいたよね?」


「はい。そうですね」


「階層のモンスターをほぼ倒しきるとユニークモンスターが出現する確率が高くなるよね?」


「そうですね」


「でも、倒しきってから出現するまでにタイムラグがあるよね?」


「ありますね」


「その待ち時間で他の階層のワイバーンを狩り尽くせば合計で3体のユニークモンスターと戦えるよね?」


「確かにそうかもしれませんですけど大変ですよ?」


「大丈夫!何とかなる!!」


「言い切ったからには絶対に途中で投げ出すことはさせませんからね?」


「頑張ります!!!」


余計なことを言ったと後悔するのは意外と早かった。

しかし、本当の意味で後悔するのは少し先だった。









「疲れた……」


「今回は自業自得です」


3階層分のワイバーンを狩るのに2週間以上経ってしまった。他の階層で狩っている間に時々狩り尽くした階層を見に行ったりしたが、ユニークモンスターは出現していなかった。

本来の目的であったレベル上げも進んであれからレベルが3も上がった。

69階層から順番に狩り尽して行ったため、現在は67階層にいる。とりあえず1番先に狩り尽くした69階層に向かって行った。




「そうなりましたか……」


「どうかしたの?」


ナービナービ69階層に着くなりそう呟いた。


「恐らくこの3階層分のユニークモンスターが1体に集約されて出現しています」


「え???」


「そのためとても強くなっています」


嬉しいのか嬉しくないのか微妙な状況になった。

まずは姿が見えるところまで案内してもらった。



「あれです」


「わぁ〜お……」


鑑定してもらわないと何も始まらないため鑑定をしてもらった。





【名前】 

【種族】  ケルベロブラックワイバーン

【年齢】  0

【レベル】 10

【ランク】 SS


【HP】   12000/12000

【MP】   10000/10000


【攻撃】  1380

【防御】  1280

【魔攻】  1370

【魔防】  1220

【敏捷】  1540

【運】   24


【スキル】

・ひっかくLv.MAX・火炎魔法Lv.MAX

・暴風魔法Lv.MAX・暗黒魔法Lv.MAX

・雷電魔法Lv.MAX・黒炎魔法Lv.9

・雷炎魔法Lv.9・黒雷魔法Lv.9・猛毒魔法Lv.8

・高速飛行Lv.6・詠唱省略Lv.9・無詠唱Lv.7

・統率Lv.4・連携Lv.6

【ユニークスキル】

・竜魔法Lv.4・覇気Lv.3・超再生Lv.4・全耐性Lv.6

・剣聖Lv.4・槍聖Lv.2

【称号】

・ユニークモンスター

・亜竜

・竜??

・新種




「このモンスターを見てなにか思うことはありますか?」


「ごめんなさい」


軽い気持ちで3階層全部のワイバーンを狩ってしまったらこんな化け物みたいなやつが生まれてしまった。

見た目は2本脚で立っているところと胴体だけはワイバーンで後は3体が合体した姿となっている。顔と尻尾が3つで手付き羽が一対、普通の羽が二対ある。尻尾は真ん中が槍で左右が剣のようになっている。そんな物をつけているせいか脚や胴体も大きくなっている。全体の大きさが30メートルほどある。尻尾は15メートルほどある。



「勝てるかな?」


「【称号】が竜とも判別できない新種を生み出しておいて逃げますか?」


「…………」


言葉が出なかった。確かにこのユニークモンスターは俺が作ったようなものだが、こんなモンスターが生まれてくるとは思わないじゃん!!


「戦ってみて無理と思ったら即座に逃げましょう」


「とりあえず倒す気で戦ってみる」


正直勝てる気はしてこないがやるからには負けたくないので全力で向かっていくことにした。



「流星群!!」


射程内に近づいて速攻した。

だが、射程内に近ずいたことによって新種もこちらに気づいたようだ。


「グルルゥゥアァーーーー!!!!!!」


「まじか!?!」


「マスター!」


新種は流星群のガードを全くしないで3つの頭で黒炎、雷炎、黒雷の竜魔法を放って来た。








【名前】  斉藤 零

【種族】  人間

【年齢】  19   (1UP)

【レベル】 73★ (3UP)

【ランキング】 1位


【HP】   4420/4420 (180UP)

【MP】   3650/3650 (150UP)


【攻撃】  770+130 (30UP)

【防御】  604+35 (24UP)

【魔攻】  770+130 (30UP)

【魔防】  604+35 (24UP)

【敏捷】  852+5 (33UP)

【運】   82


【スキル】

・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5

・高速飛行Lv.3(New)・罠精密感知Lv.1

・罠解除Lv.3・偽装Lv.MAX ・熱感知Lv.8

・連携Lv.7 ・気配精密探知Lv.8

・水中高速移動Lv.5・水中呼吸Lv.MAX

・無呼吸Lv.4・加速Lv.4 ・危険精密察知Lv.3

【ユニークスキル】

・ナビゲーション・崩壊Lv.8・多重思考Lv.4

・神速思考Lv.3・全耐性Lv.4・超再生Lv.7

・竜魔法Lv.1

【エクストラスキル】

・魔王Lv.5・武王Lv.4・強欲Lv.1


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐える者

・魔を統べる者

・武を統べる者

・強欲

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