第137話 介護施設の理想と現実③

とある日の入浴介助の際、お年寄りの洗髪や、身体の洗い方の介助を市の職員が二人。介護サービスの職員が一人。着替えの介助に市の職員が二人。介護サービスの職員が二人。そして湯船に浸かっているお年寄りの見守りをする市の職員が一人…この体制で入浴介助を行っていた


この日の出来事も日記にまとめていた女性の従姉。日記中に個人名が記されている為、一部変更し名前を伏せて再構築した上、状況を書かせて頂く


女性は、着せ方をしながら『湯船から上がる』と合図があると、入居者を向かえに浴室に行く係を。従姉の女性は洗い方を。幼馴染みの男性は、脱衣場で着せ方を。市の職員が余り動かないから奮闘していた


嫌な予感がしていたという


《 私語ばかりして、お年寄りを見ていない市の職員達…私は怖かった…


入居者(女性)が、バランスを崩されて…》


『危ない!』と叫び、(女性が)湯船に入り…入居者を助け様とした …


従姉の女性は洗い方で場を動けず…


入居者の女性を彼女が助けて、身体を支えたのだが、バタバタとされて…入居者(女性)が、バランスを崩された為…助け様とするも支え切れずに…二人共に湯の中へ…


着せ方をしていて動けずにいた男性が、手の空いたタイミングで浴室へ…


『オイ!何やってんだよ!ふざけんな! 』


そう叫ぶと、彼女と入居者を助け出したのだ


しかし…


(女性は入居者を)『助けようとしたんですよ? なのに警察はその事実は無かったと… 施設の自分達の『 ぼんやりしていないで早く助けなさい!』その声を聞いて慌てたように 助け様と湯船に入って。自ら足を滑らせて溺れそうになって、意識を失ったのだ。と。 そんな愚かな証言をそっちを真実だと警察は…何故なんですかね? 正義はどこにあるんですかね?』


女性の父親の言葉である


施設側によって彼女の行動を改竄され、彼女のせいでこの事故は起きたのであると


真実をねじ曲げられたのだ

と訴えられた


そして…病院の医師が疑問を抱き、警察通報したにも関わらず


(介護施設側、介護サービス会社)『 双方できちんと話し合う様に』


警察の下した判断はそれであった


タラ.レバで

物事を語ってはならない。と良く言われるが、この時に警察が動いていてくれたら…


この後の、展開がもっと違うものになったのではないか…と思うのだ


この事故により、入居者の女性は意識不明の重体に陥り、入院を余儀なくされ。女性も又、意識不明の状態となり病院に搬送された


女性は、その後意識を取り戻したが。後遺症として、新しい記憶を認識しずらい


という症状に悩まされる事となったのだ


そして、彼女の従姉もストレスが原因の十二指腸潰瘍を患い、ある日精神的にも肉体的にも限界を迎え


勤務中に倒れたのである


ここから


真実を認めず隠蔽しようとする介護施設側と。この期に及んでも、自社の職員が受けた理不尽な仕打ちについて、介護施設側と話し合いもせず。何の策も講じない介護サービス会社との


真実を求めて立ち上がられた


ご家族

男性の


戦いが始まる事となったのだ…








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