第25話 幼なじみの女の子と、それぞれの想い①

風歌「るなちゃん…」


風歌ちゃんが呟いたタイミングで、るなちゃんが画面に映ったの


るな『ふうちゃん…』


お互いにお互いを感じた瞬間、二人の女の子は瞳に涙を浮かべてさ


オイラは貰い泣きそうになったんだ


るなちゃんは、源本さんの面差しに似ていた 。そりゃ源本さんのお姉さんの子供だもんね


ハッキリとした顔立ちではあるけれど、 そこに女の子らしい柔らかさがあって


ボブカットの髪型。風歌ちゃんと同じ色、ダークブラウンに髪を染めている


風歌ちゃんとも似てる。風歌ちゃんは、 お母さんの 面差しに近いのかな? 柔らかい感じ?


二人はお互いに、画面に映る相手に両手を伸ばして 手の平と手の平を合わせると、見つめ合いながらぽろぽろと涙を零して


久し振りに逢えた喜びを静かに噛みしめあっている。それは、とても綺麗な絵にも見えたんだ


風歌「るなちゃん。ゴメンね…」


るな「ふうちゃん。ゴメンね…」


この


ゴメンね。にどんな思いがあるのだろう?


幾つの、ゴメンね。があるのだろう?






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