執事服
俺はアリシヤに連れられ、ベルレン公爵家の屋敷に来ていた。屋敷から一人のメイドが出てきてアリシヤに言う。
「お帰りなさいませお嬢様。そちらの方は?」
「ただいま、エリナ。私の隣に居るのは執事になったマスフェスよ!」
アリシヤはエリナに自慢気に俺を紹介した。
えっ、執事? そんな事聞いてないぞ! と俺が思っているとアリシヤは俺の腕を引っ張って屋敷の中に入る。
廊下をしばらく歩き、布地や服などがある部屋に入った。
「エリナ、マスフェスの採寸を測ってくれる?」
「かしこまりました。マスフェスさん、腕を広げてください」
アリシヤがエリナに俺の採寸を測るように言ったら、エリナは棚から採寸を測る道具を取り出して俺に言った。
俺はエリナの指示に従い、腕を広げて採寸を測ってもらった。
「エリナ、マスフェスに合う執事のやつをマスフェスに渡してちょうだい」
「かしこまりました」
アリシヤが言い、エリナは棚から黒い燕尾服と白い手袋、クロスタイ、焦げ茶色のベストを取り出して、俺に渡した。
「マスフェス。隣の部屋に行ってそれに着替えてみて」
アリシヤが俺に言い、俺は隣の部屋に入り渡された物を全て身に付け、アリシヤ達がいる部屋に戻る。
「似合ってるじゃない!」
アリシヤは俺の執事の服装を見て興奮しながら言い、喜んでいる様子だった。
執事の服装は今まで一度と着た事が無かったのでとても新鮮な気分になった。
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