　しばらく使わなかったおもちゃで、朝ちょっと遊んであげたら、夜になって思い出したらしい愛猫が、そのおもちゃをくわえて（ほかに運ぶ手段はない）持ってきて、コミュニケーションをはかってくれたという幸せ。

　他にも、蒸し暑い夜に、脱衣所の洗濯かごに入って憩っていたはずの愛猫が、リビングでくつろいでいる私に（犬でいう）プレイバウしてくれること。

　これがかわいい。

　――あそんで。

　そう言っているのがわかる。

　――追いかけてきて。

　まなざしを向けてくる。

　追いかけるとキャットタワーの影まで誘い込まれる。

　のぞきこむと、黒ひげ危機一髪みたいに、びよよーん！　と飛び上がっておどろかせてくれる。

　いつ見てもかわいくて。

　いつになっても慣れなくて。

　いつも驚かされて。

　ああ、幸せだなあって思って、牛乳を飲んだ。

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