豆虫

ちいちゃい体を動かして

生きて生きてと本能が

頭を震わせ世代を越える


まるまる体を伸ばして這いずる

生きろ生きろと本能が

体を震わせ世代を越えた


そんな自然の二足歩行

死にたい死にたいの理性が泣いた

体を震わせ明日を越える


えんえん、えんえん、泣いても泣いても

誰も手を差し伸べない

満足する答えなどないのだと

机に突っ伏し

空を見上げ

どうして一人なのだろう、と

小さな豆犬は泣いていた

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