第80話 そして、再取材に向けて

立春を 過ぎしぞいかが 山向こう


もう一度 谷田超えせむ 春の陰


また見たし 春を告げにし 生の山


日の川の 草の根に雨 降り注ぎ


散髪への 行きの駄賃で 切符買い みどりの機械で 玉造まで


自由席 もうすぐなくなる この春に


行列に 窓口並ぶ こともなし みどりの色の 券売機あり


雪解けの 水流るるや 日野川に


早春の 木漏れ日漏れ入る ホームにて


歩道橋 たまつくり抜け にしひがし 行きかう列車 見飽きることなし


南北に 駅と温泉 つなぐ橋 すぐ西側に 踏切もあり


温泉に あと1キロか もうすこし 歩いた先には 900メートル


宍道湖に 流れし小川 雪解けの 水とあふれし 温泉の湯と


冬の湯も 浴びてぞ育つ しじみかな


まがたまと 銘打つ昭和の 香りせし 食堂ぞある 宍道湖ほとり


コンビニに 冬の山陰 感じたり


湯の町の 駅の近くの 四戸舞 観光地にも 生活者あり


山陰線 くぐりて北に 宍道湖に 臨みし湯の町 静かなる町

  

食堂車 車内販売 今いずこ 酒食たずさえ やくもにぞ乗る

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