5月26日

 お前の運を貸してくれ、と友人に言われた。

「なんだそりゃ」

「推しのアクキーが欲しい」

 なんでも友人の応援しているアイドルの特典で、ランダム配布されるらしい。

「お前はわりと運がいいだろう」

「そうかな」

「うん、頼む」

 というわけで、CDを買った。

「あ、れにちゃん」

 僕が一番かわいいな、と思う子が当たった。といっても僕はCDを買うほどでもないのだが。

 友達は「なんだよもう」と舌打ちした。失礼なやつだ。

「しおりんが欲しいんだよ」

 僕の好きな子が当たったんだから、僕は運がいいということでいいのだろうか?


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー?」

「今日はル・マンの日〜」


あなたは二十四時間耐久でなにかしたことがあるだろうか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る