3月20日

 え、あなたも彼を推してるの? と仲良く話していたというのにAさんの顔が曇り出した。わたしたちはあるアイドルの話をしだして、あなたも好きだったんだあ、と数秒前まで和気藹々としていたのにだ。

 同担拒否。まじか、よくツイッターで書かれているけど、現実にそんなに嫌なのか、とわたしは驚いた。

 あ、でも誰々くんのことも好きなんだよね、とお茶を濁した。

 彼女、俗にいうガチ恋ってやつだったのかなあ、と帰り道思う。そこまで好きだったらしょうがないなあ、わたしはそこまでじゃないや、と思った。正直、そこまで好きでもない、とわかった日だった。


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー?」

「今日は動物愛護デ〜」


好きな動物はなんですか? 僕は、鵺! いや、実際にいないやつじゃん! ていうか妖怪じゃん!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る