　最近わたしがハマっている漫画を友達にプレゼンしてみた。

「がーっとバトルシーンが」

「ぞわっとくるわけよ」

「ばばーんって」

　聞いている友達は、「なんか面白そうだけど、話聞いてたらお腹いっぱいになった」とドライな感想を述べた。

「え、わたし説明下手？」

「ま、下手だけど、勢いだけは伝わった」

「じゃ……」

「うーん、暇だったら読むわ」

　学校も卒業し、わたしは社会人になった。あるとき、中学の友人からおそろしく久しぶりに連絡があった。

「すごい昔、あんたが熱く語ってた漫画、アンリミあったから読んだら、めちゃ面白かった」

　わたしはなにを言っているのか初めさっぱりわからなかった。

　布団に入って、思い出した。

　いまさらかよ、と思いながら、私もまた、はるか昔のめり込んだ漫画を読みだした。

　やっぱり、今読んでも、ばばーんってくる。

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー？」

「今日は平成がスタートした日〜」

ずいぶん遠くにきたもんだ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい