第10話 さいごの喝采

いのちをまっとうして死ぬ。

不慮なことで死んでしまう。

死ぬことで、生きていた頃を思い出し、そして薄っすらと生きてた記憶が消えていく。


ヒトに感謝され、いいひとだと褒められも、死んだらおしまい。


静かに死ぬ。


べつにひとりでも拍手されたら、それでいい。


センチメンタルな季節で心がナイーブになっていても、ひとりでも喝采をうけたら、それでいい。


そんな生き方が、俺の生き方だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

喝采 パパシモン @papashimon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ