喝采
パパシモン
第1話 喝采
手をたたいて、栄光をたたえられる。
心地いい。瞬間だけでもいい。
過去の苦労が、これで終わってしまう。
はかないね。
苦労は、称えられて昇華されるなんて。
途切れなく続く人生に、心拍数の振れ幅のような禍福が混じってほしい。
称えられても、どことなく寂しい思いがする。なんだろう。
いつもように生きている。
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