11.再発の悪戯
11.01.再発
退学から数日経ったある日の事、いつものように
「
言われてみれば体が怠い気もする。
「やだ、熱あるじゃない。
「そうだね。
それに、明日は
「あ、あ〜あ〜、とーうー」
「ごめんね
……
……
……
……
……
◇◇◇
「ただいまー」
「お帰り、
いつもなら
「いーあー」
「
「体調が優れないみたいなのよ。ちょうどいいわ、そろそろ夕飯だから様子見てきてくれない?」
「うん、わかった」
調子悪いんだ、
そしてやって来た
「うそ……」
はだけた毛布から見えてるその体、Tシャツ越しだけど確かにある……
「そんな……」
でもそんな事って……、治療が成功して男の子に戻ったんだから……
ん? 私の事驚かせようとして何か入れてる? 寝たふりまでしちゃって。そんなのに騙されないんだからね!
「ふぎゃぁぁ〜」
偽物の胸を思いっきり掴んでやった……、はずだった……
「えっ!!!」
やわらかいっ! 本物っぽいっ!!
「
「な、何って
すごくリアルだけど……
やだ、なんか顔が熱くなってきた。
「こんなのって……、何これ、胸が膨らんでる!!」
「膨らんでるって、入れてるんじゃないの?」
「何でそんな事するのさ。ほら」
「やだ……、そんなのやだよ、
「ないっ!! なくなってるっ!!!」
「ないって……、何で?」
「どうしたの? 大きな声だして。……あら、女の子に戻ったの? どうしましょう」
元々男の子なんだから戻ったんじゃないし。
「とーうー、あっ、あっ」
もう、
それに、なんか前より大っきくなってない?
「ごめんね、
「あの時って……、あれは私もどうかしてたし……」
ううう、思い出したくない。お母さんったら、こんな時に何言ってるのよ。
「兎に角、
「明日はちょっと用事が……」
「用事?」
「うん、大した用事でもないんだけど……」
「誰?」
「……
「何でデートの約束なんてしてるのよ(怒)」
「別にデートってわけじゃ……」
「じゃあ何?」
デート以外に会う目的なんてないじゃない。
「
「知ってるんだ、
「うん。従姉妹が
「なのに女装させてまで
「そんな事ないよ。僕が退学した事も、何で退学する事になったかも知っててさ。従姉妹が評議委員だって言ってたかな。それで暇してるならバイトしないかって誘われたんだよ。僕だって毎日
「
女装癖持ちの彼氏とか嫌なんだけど……
「良くないっ! 良くないけど……、ソフトウェア開発の仕事だっていうし、研究室の繋がりでOBからも仕事貰えるかもしれないって」
「ふーん、丁度良かったわね、女の子に戻れて」
まあいいわ。実際こうして女の子に戻ったんだし、浮気の心配はいらないかな。
「そうだ、だったらコーデは私に任せて! 完璧な女の子にしてあげるわよ」
うん! それがいい! そしたら
もうこのまま女の子として生きていきますって感じにしてあげるね♪
「えっと……、お手柔らかに……」
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