10.08.二冠&連覇
『ミス
なんてアナウンスが流れてきた。
ミス
「ううっ」
水着姿の会長にケーキ食べさせて貰ってデレデレしてる
「もう、
「
「いえ、何でも……」
今年は
会長の姿は……、見えないな。ここに居ないってことはもしかして……。そういえば、
例年通り、どうでもいい賞から発表されていく。
「ミス
「もう、何でなのですか? 先輩と結婚するのは
「相変わらずの痛いコメントをありがとーう! ミス
「ちょっと、まだ話は終わって無いのです。先輩――」
「はいはーい。時間が押してるのでとっとと下がって下さいねー、っと。さて、いよいよミスター
「昨年までダントツで2連覇していたあの人はもう居ない! 不祥事を起こして強制転校させられたとか。そんな事はさて置き、今年の得票率は何とたったの25%。今の女子率を考えればそれでも健闘したといえるのでしょうか。そして、昨年の99%という得票率が如何に胡散臭かったのか。発表します。本年度のミスター
「「「キャー」」」
メイド姿って……
「「姫様~」」
「「「
やっぱり……
「そう、
会場からはブーイングが沸き起こる。
諸事情って、何処行ってるのよ、
「相変わらず人気のようね。私も婚約者として鼻が高いわ」
「会長っ、何でここに? ミス
てっきり会長なのかと……
じゃあ、誰が……
「さて、最後は我が校の女神、ミス
会場が歓声に包まれる。いったい誰が……
「悩殺カフェで男心を鷲掴みにしようとした生徒会長の追従を許さず、2年生を中心に男子生徒が多いこの状況下で圧倒的な支持を獲得した見事な作戦」
「おかしいわね。そんな名称では無いのだけれど」
いや、実態はそうでしたから……
「我が
快挙?
「なんと、二冠を達成し」
二冠、まかさ、
「同時に二連覇を達成したのは」
えっ、二連覇って……
「
巫女姿で現れたのは、紛れもなく
「嘘、何で?」
「まあ、可愛ければ性別は関係ないってことなんでしょね。良く解るわ」
でも、だって……、いいの、それで。
「ぼくもそう思うよ。流石は
……そうよね、この二人は。
「では、二冠を達成した
「えーっと、感激で胸がいっぱいです……、じゃなくて、僕、男なんだけど?」
「問題ありませんっ! 可愛いは正義っ! この後は受賞者によるパレードを予定しているぞー! 昨年握手してもらえなかったそこの野郎ども、今年こそは握手してもらえるといいなー!!」
何だったんだろう……
「という事で、決着は持ち越しという事でいいのかしらね」
とりあえずは……、そうなのかな。……じゃない!
「こんな事で決められたくありませんから」
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