第12話 融合加工技術について説明しまーす

蘭華  「蘭華で~す。」

蘭菊  「蘭菊で~す。」

蘭華蘭菊「みなさん!こんにちは~」


蘭菊   「またまた、作者さんからお仕事いただきました。」


蘭華   「今度はなんなのよ!せっかくおやつ食べてたのに!もう!」


蘭菊   「そんなに食べてたら太るよ」

蘭華   「バカじゃない!育ち盛りは食べないとダメなのよ!」

蘭菊   「それはご飯でしょ。蘭華ちゃんのはお菓子!」


蘭華   「食べたら一緒よ!」


蘭菊   「さて、今回は、第二部でコウスケさんが作った道具が第四世代ということなんだけど、第四世代を説明してなかったので説明しておいてということだそうです。」

蘭華   「要は作者の尻拭いって訳ね。今回は高くつくわよ!聞いてる作者!」


蘭菊   「今回は銀貨2枚と銅貨5枚だそうよ。」

蘭華   「えーっと銀貨1枚が千円で、銅貨1枚が10円だから、2,050円てこと? ちょっと50円しか増えてないじゃない!」

蘭菊   「いいじゃない。これでお母さんにリンゴ買って帰れるじゃない。」


蘭華   「まあ、いいわ!今度からは、私が交渉するわ!」

蘭菊   「大丈夫?」

蘭華   「任せなさい!」


蘭菊   「さて、お仕事、お仕事」

蘭華   「コウスケが作った道具が第四世代ってことだけど、第四世代って何よ?」

蘭菊   「だから・・・その説明でしょ・・・」

蘭華   「私、タカトじゃないんだから、そんなこと知らないわよ!」


蘭菊   「そうよね・・・とりあえず、第一世代から第五世代までを説明するわね」

蘭華   「もう・・・頭が痛い・・・任せたわ・・・」

蘭菊   「早いよ・・・」

蘭華   「・・・・」


蘭菊   「いいわよ。私が一人でやるから・・・」

蘭華   「お願いしまぁす!」


蘭菊   「まずは第一世代ね」

蘭華   「これは権蔵おじいさんが得意な加工よね。」


蘭菊   「そうね。物質と魔物の組織を単純に融合させたものね。所有者の血液を注いで開血解放すると、その融合された道具の能力が解放されるの。」


蘭華   「血液を注ぐってどれぐらい?」

蘭菊   「権蔵おじいちゃんは、腕がいいから一滴でいいみたいだけど、通常はかなりの血液が必要みたいよ。」


蘭華   「それじゃ、貧血で倒れてしまうじゃない。」

蘭菊   「貧血どころか失血死で死んでしまう場合もあったそうよ。」

蘭華   「使えないわね・・・」


蘭菊   「だからそれを回避するために、代替血液ってものが作られたのよ。この代替血液を融合加工した道具に流し込むことで開血解放を行おうとしたの。」


蘭華   「代替血液を使えば自分の血を使わなくて済むのね。」

蘭菊   「この代替血液を使う世代が第二世代ね」

蘭華   「ふーん。今の魔血ユニットの原型に近いものね」


蘭菊   「そうね。魔血とは違って、人工的に血液を作ったって当時は宣伝されていたのよ」

蘭華   「すごいじゃない!」


蘭菊   「でも、それは、違ってて・・・実際には人の血と魔物を血を混ぜただけだったの。」

蘭華   「ただの混ぜ物ですか・・・」


蘭菊   「混ぜ物なんだけど、やはり人の血を使っていたのよね・・・」


蘭華   「その血はどこから持ってきたの?」

蘭菊   「孤児や罪人、奴隷たちから集めてたって噂よ・・・でも」


蘭華   「でもって何よ?」

蘭菊   「実際には、隣の情報の国から人をさらって代替血液を作ってたって噂もあるの」


蘭華   「えーっ!もしかして、情報の国と融合の国が仲が悪いのはそのせい?」

蘭菊   「そうかも・・・」


蘭華   「スパイ容疑でバンバン情報の国の人間が捕まったのもそのせい?」

蘭菊   「そうかもね・・・」

蘭華   「うわぁ・・・」


蘭菊   「で、この代替血液が使われるようになった頃にアルダインから人体との融合技術が融合技術院に提供されたの。」


蘭華   「この人体との融合技術が第三世代と言うやつよね」

蘭菊   「そうそう。」


蘭華   「しかし、なんでアルダインからなのよね・・・」

蘭菊   「いろいろと噂はあるわよ・・・」

蘭華   「なになに?」

蘭菊   「ここだけの話だけどね、実は人体との融合技術は、魔人国の技術じゃないかってこと・・・」


蘭華   「な・なんですと!」


蘭菊   「噂よ!噂! 正直、本当かどうかは分からないわよ。」


蘭華   「いやいや、それなら魔人国と通じているのはアルダインじゃないの。エメラルダ様を責めてるんじゃないわよ!」

蘭菊   「もし、それが真実なら、本当よね。」

蘭華   「あいつ、ぶち殺す!」


蘭菊   「人体との融合ができるようになったんだけど、この後、代替血液が実は人間の血の混ぜ物だってことがばれちゃったのよ。」

蘭華   「まぁ、嘘はそのうちばれますわ・・・」


蘭菊   「結局、夢の代替血液は嘘だったってことで大騒ぎ。」

蘭華   「そりゃそうよね・・・」


蘭菊   「でもね、混ぜ物で魔物の血、すなわち魔血を使っていても開血解放には支障がなかったってことが分かったの。」

蘭華   「まぁ、同じ血ですからね・・・」


蘭菊   「そうね。それで、代替血液の代わりに魔血を使いだしたのが第四世代ってことなの。」


蘭華   「でも、よく考えると、第2世代と第4世代って同じじゃないの?」

蘭菊   「まぁ、よく言われるわね。実際に第2世代の時には混ぜ物だけど魔血を使って開血解放をしていたわけだし、第四世代になると100%魔血で開血解放するようになっただけだからね」

蘭華   「だから、コウスケの道具は第四世代でありながら古臭い道具と魔物組織の融合である第二世代って感じになっちゃうわけね」

蘭菊   「そういう事!」


蘭華   「それで最後が第五世代ね」

蘭菊   「そう。第三世代の人体融合が部分的な融合だったものを、体全体に適用したの。」

蘭華   「全身を黒い魔装装甲と言う融合加工した装甲で覆ったのが魔装騎兵ね。」

蘭菊   「その通り。」


蘭華   「でも、第三世代の出どころがアルダインだからね・・・」


蘭菊   「そうなのよ・・・それで、クロトさんが作る2.5世代と言うのがでてくるのよ」


蘭華   「あぁ・・・もういい。それはまた今度ということで・・・」

蘭菊   「そうね。とりあえず、こんな形かな」

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