お風呂の準備

 食事も終わり来夢は洗い物をしている。その間にスマホを見てみよう。電源をなんとか入れたが、パスワードのところで挫折した……


 この手じゃうまく扱えない……

 来夢のはうまく動かせたのに何故だ?


 仕方ないので洗い物を終わらせてきた来夢に開いてもらう。メールは前の会社から来ていたくらいで後はDM関連だな。Lainを開けてもらうと数件だけ知り合いからのメッセージが来ていたので、来夢に返信をしてもらう。そしてLainの中の新田克己という名前を探してもらいメッセージを送る。


【久しぶり!!親戚の子が相談したいことがあるから相談にのってくれ。ちなみに若気の至りは全てその子には話しているからな(笑)】


【久しぶりに連絡あったと思ったらなんだその内容は?今どこにいるんだ?】


【今は海外の電波も届かないところで仕事している。ちょうど休暇で少し大きな町に戻ってきたから繋がるけど、殆どつながらないところに通常はいる。とにかく明日連絡させるからよしなにな!】


【若気の至りってどこまで話しているんだ?】


【だから全部w】


【マジか】


【だからお前に拒否権は無い(笑)】


【わかったよ!しっかり対応しておくよ】


【お願いな!岩田来夢って子から明日連絡あるから4649】


【4649っていつの時代だよ(笑)明日なら一日大丈夫だからゆっくり相談にのれるよ】


【じゃ、お願いな】



 そんなやり取りを来夢の指を借りながら行った。


「トラちゃん、この人は何をしている人なの?」


『新田は弁護士をしているにゃ!!だからこいつに相談すれば多分解決するにゃ』


「ええっ? 弁護士さんって高いんでしょ?」


『大丈夫だにゃああああ!!こいつは俺に頭が上がらないにゃ!!』


「なんか悪い顔してるよ??」


『あとは明日連絡をして会いに行くにゃ。今日はゆっくりお風呂に入りたいので用意するんだにゃ!』


 風呂場の洗い場に今日買ったベビーバスを準備してもらった。


「こっちの湯船にお湯貼ってからバケツでお湯を移動させる?」


『いや大丈夫にゃ!!』


 俺は水魔法と火魔法を混合してお湯を作り、肉球から出してベビーバスにお湯を張っていった。ついでに湯船にもお湯を張ろうと湯船向けてお湯を出してたら来夢はそれを見ると風呂場から出ていってしまった。


 ちょうどよい湯量のお風呂の準備が整った頃、風呂場の前のドアに人影が写った。


「トラちゃん、外にバスタオル用意してるから~」


『ありがとにゃあ~』


 返事をしてバスタブに飛び込もうとした瞬間


 ガラッ


 そこにはバスタオルで前を隠しただけの来夢の姿が……


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