天才orアホな可愛い同級生は、俺にだけ甘えてくる。
Coffee & Spoon
プロローグ
「ふぃ~」
「ふいーじゃないよ!」
現在は高校に登校中だ。因みに一緒に登校している人は中学校の頃の部活動が一緒だった北上由菜という少女だ。
「はぁ、それにしても何でお前と一緒の高校に……」
「私がそう言いたいよ!」
「お前とはまた話すことになるとは思わなかったよ……」
「そっかー部活引退してから一回もしゃべってなかったんだっけ?」
「それなのに年賀状送ってきてたけどな」
「まあ一応送ったけど」
約6か月ぶりに会話を交わしたが、部活の頃と全く変わっていない。
150位の身長に、華奢な体づき。
中学校の頃は女子の中では2、3番目ぐらいには顔が良かったし、
男子との距離が近い事もあり勘違い男子を量産したとか。
実際部活の同級生が由菜さんに好意を寄せていたし、噂ではあるが卒業式後に3人に告白されたとか。……まぁ無事撃沈されたらしいけど。
そんな感じの人だ。
「ここか~結構大きいね」
「受験の時来ただろ」
「緊張でそれどころじゃなかったよ~」
「そういえばカイは何で受験会場に居なかったの?」
「前期でパスしたからな」
「そんな頭良かったっけ?」
「失敬な、これでも最後の総合テスト350超えたし~」
「えーそうだったの(棒)」
「興味なさそうに言うな!」
そんなこんなで昇降口に着いた。
昇降口はあまり人はおらず、もう既にほとんどの生徒が教室へ向かったのだろう。
「おはようございます、入学おめでとうございます!」
『ありがとうございます』
「それでお二人のお名前は?」
「僕は小川カイです」
「私は北上由菜です」
「小川さんと北上さんですね、小川さんは4組の名簿が3番で、北上さんは4組の名簿が4番ですね」
『ありがとうございます』
「まさかクラスが同じ上に名簿が隣同士とは……」
「私もびっくりだよ……もしかして、運命?」
「断じて違う」
「そんなぁ……」
冗談でもやめて欲しいのだが、そんなことはさて置き教室へ向かう。
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