第3章 爆発する学園祭(カーニバル・エクスプロージョン)
特別編 ある日のカイ議室③
『壊ラジ』vol. 3
――これは、ある日の『カイ議室』(以下略)
『魁』:
「ぱんぱかぱ~ん!! 1周年、おめでと~!!」
『戒』:
「……いや、ナニコレ?」
『魁』
「あぁん? 何言ってんだ1周年だぞ1周年! ったく、わかってねぇなぁ……『記念日』を大事にしない男は、女の子に愛想を尽かされるぜ?」
『戒』:
「いや、だからなんなんだよ。1周年って……」
『乖』:
「察しが悪いぞ。更新開始から1周年に決まっているだろう」
『戒』:
「なんで普通に馴染んでんだよ! つーかまだやんのかよこのクソ企画!」
『乖』:
「うるさいな……いい加減このノリにも慣れた頃だろうに、今更なにをごちゃごちゃ騒いでいる?」
『快』
「お~い、このセット、ここでいいのか?」
『乖』
「ほら、すっかり適応している『快』を見習え。いちいち突っ込んで常識人を気取ってる暇があったら、少しは手を動かしたらどうなんだこの愚図」
『戒』
「もうやだ……」
『魁』:
「は~い! ということで、本日2021年7月1日を以って、『壊💔理性ラヴァーズ!』は、更新開始から1周年を迎えました~! 1周年を記念して、また第3章の開始直前ということで、特別編こと『壊ラジ』(仮名)の第3回をお送りさせて頂きまぁ~す!
DJは、今回も池場谷カイの中で一番のナイスガイとの呼び声が高い、わたくし『魁』が務めさせて頂きます。ヨロシクゥ! さて、それでは最初のコーナーですが……ん? あれ、台本どこ行った?」
『χ』:
「……」
『魁』:
「お、『χ』! お前台本持ってんじゃねぇか? それがねぇと進まないから早く返……」
『χ』:
「うがぁ~! 納得いかん!!」
『魁』:
「なんだなんだ。どうしたってんだ?」
『χ』:
「38,26,25,21,27!」
『魁』:
「はい?」
『χ』:
「38,26,25,21,27!!」
『魁』:
「……なんだそれ?」
『χ』:
「38,26,25,21,27!!!」
『魁』:
「いや、だからなんなんだよその数字!?」
『χ』:
「黙れ愚鈍! 決まっているだろう!? 連載開始から現在までの、我らそれぞれの登場話数(特別編含む)だ!」
『魁』:
「あ~そういう……」
『χ』:
「一体どういうことだこれは!? 明らかに我だけ登場話数が少ないではないか!!」
『魁』:
「……(面倒臭いのでとりあえず聞き流している)」
『χ』:
「台詞一言だけの回も含めてこれだぞ!! 実質的な活躍回数はもっと減るということではないか! 何故王者たる我を差し置き、貴様等愚鈍ばかりが脚光を浴びているというのだ!?」
『魁』:
「さ~、なんででしょうね~(遠い目)」
『χ』:
「おい聞こえているのか作者! これは一体どういうことだ! ……え、なに? 我が出てくると場の雰囲気が崩れるから無闇に使いづらい? ふざけるな! そんな貴様の都合など知ったことか!! 今すぐこの不平等極まりない世界を
『魁』:
「はいそこまで~。それ以上のメタ発言はちょっとまずいので……『快』さん、よろしくお願いしまーす」
『快』:
「……(無言でデコピン)」
『χ』
「ほげぇぇぇぇぇ!」
『魁』
「さて、それでは気を取り直しまして……最初のコーナーはこちら『回顧性メモリーズ』(仮名)でぇ~す! 先程どっかのバカがネタ晴らしをしてしまいましたが、今回は趣向を変えて、各人格のこれまでの登場回数を分析していきたいと思いまぁ~す! ということでコーナー担当さんよろしくぅ!」
『乖』:
「コーナー担当の『乖』だ。よろしく頼む……まあ細かいことはさておき、さっき『χ』が見て騒いでいたこの表を見るといい。”1”が立っているのが登場回だ。とりあえず1度でも台詞があれば登場という扱いにしている」
◎話別登場表
話数 戒 快 乖 χ 魁
1 1 1 1 1 1
2 1 1
3 1 1 1 1 1
4 1 1 1 1 1
5 1
6 1 1 1 1 1
7 1 1 1 1
8 1
9 1 1
10 1 1
11 1 1 1
12 1
13 1 1 1 1 1
特1 1 1 1 1 1
14 1
15 1
16 1
17 1
18 1 1 1 1 1
19 1 1
20 1 1 1 1 1
特2 1 1 1 1 1
21 1 1
22 1
23 1 1 1
24 1 1 1 1 1
25 1 1
26 1 1
27 1 1 1 1 1
28 1 1 1 1 1
29 1 1 1 1 1
30 1 1 1 1 1
31 1 1 1 1 1
32 1
33 1 1 1
34 1 1
35 1 1 1 1
36 1 1
37 1 1 1 1 1
38 1 1 1
39 1 1 1 1 1
40 1 1 1 1 1
計 38 26 25 21 27
『快』:
「なんだよ、こうして見比べてみると『戒』が圧倒的じゃねぇか。やっぱ主人格は扱いが違うってことか?」
『戒』:
「……と、思うじゃん?」
『快』:
「あん?」
『戒』:
「いや……実は俺もだな? 一応主人格って設定だし、キャラクター紹介とかで大体1番最初だったのもあって、なんだかんだメイン格は俺なんじゃないかな~、と、思っていた時期があったわけですよ」
『快』:
「? 実際一番出番が多いじゃねぇか」
『戒』:
「いや、それは確かにそうなんだけどさ……じゃあ第2章で俺が活躍したのってどこよ?」
『快』:
「……あんま印象にねぇな。精々祭りの話しぐらいか」
『戒』
「……だろ? あれも活躍したかというと微妙だし、何より合宿編で全然出番ないじゃん?」
『乖』:
「ほう、一応自覚はあったようだな? そうだな、主人格ということもあって、確かに『戒』の視点で話が進むことは多かった……だが最近はそれも減少傾向にあり、あまつさえ第2章のメインエピソードである合宿編でのコイツの出番など、ただ天橋雪のまずい飯を食っていただけだ! これでメイン格を名乗ろうなど、おこがましいにも程がある! 今時クレジットが一番最初だから正主人公だなどという理屈が当たり前に通用すると思うなよこの愚図が!」
『快』:
「……なんかいつになくテンションたけぇな」
『魁』:
「……まぁ、色々鬱憤溜まってたんだろ」
『戒』:
「くそ、叩けるところを見つけたら、ここぞとばかりに叩いてきやがって……」
『乖』:
「……ということだ! まかり間違っても
『戒』:
「……はいはい。骨身に沁みました(棒読み)」
『魁』:
「……と、まあそんなわけでぇ! 『壊💔理性ラヴァーズ!』はあくまで5人格全員が主人公なんで、そこんとこヨロシクぅ! さて、それじゃあ次のコーナーへ行きまっしょい! 続いてはこちら、『回答性クエスチョンズ!』(仮名)です!」
『快』:
「担当の『快』だ……はぁ、またこのコーナーか……とりあえず質問読み上げりゃいいんだよな?」
『魁』:
「テンションが低~い! もっとノリのいい感じで!」
『快』:
「……(無視)よし、それじゃあ読者からの質問にお答えするぞ……尚この質問をした読者というのは、作者の脳内で発生した架空の存在であり、実在の読者から質問が来たわけではないと台本に書いてあるんで、そのことをあらかじめ言っておくぜ」
『戒』:
「またメタな話を……」
『快』:
「じゃあまずは質問NO1、行くぜ! えっとなになに……?」
『始めまして。突然ですが質問があります。この話に出てくる『カイ議室』って、一体どういう仕組みなんですか? なんか話の都合によって人格が出てきたり出てこなかったりで、色々と矛盾しているような気がするんですが、ちゃんと設定考えてるんですか? よくわかんないのできちんと解説して貰えると嬉しいです』
『魁』:
「……」
『戒』:
「(……おい誰だよ! この質問を通した奴!)」
『乖』:
「(……尚、このツッコミはそれを分かった上で言わされているものだ」
『戒』:
「……」
『快』:
「ん、矛盾なんかあったか? よく覚えてねぇな。わりぃ、オレよくわかんねぇから誰かこの質問に……」
『魁』:
「ちょっと待て『快』!」
『快』:
「あん? なんだ?」
『魁』:
「いいか、世の中には便利な言葉がある。今回みたいな質問にはこう答えるんだ……」
『快』:
「?」
『魁』:
「『この物語はフィクションです』!!」
『快』:
「あぁん?」
『魁』:
「いいから復唱!! 『この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません』!!」
『快』:
「あ、ああ……『この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません』!! ……これでいいか?」
『魁』:
「そういうことだから、この質問はこれで終わりぃ!! いいか、これ以上絶対に突っ込むんじゃねぇぞ!!」
『快』:
「……と、いうことだ。質問者さんには悪いが、この話はこれで終了だな。さて、じゃあ次の質問に行くぜ。質問NO2、えっとなになに……?」
『こんにちは。質問があります。この話の『多重人格』の設定って、なんか色々おかしくないですか? ちゃんと実際の症例と照らし合わせて考証してるんですか?』
『快』:
「……(無言で司会席を振り返る)」
『魁』:
「……せーの」
『魁』、『快』、『乖』、『戒』:
「「「「『この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません』!!!!」」」」
『魁』:
「……ということで今回はここまでぇ! 『壊💔理性ラヴァーズ!』第3章本編は、7/3更新開始です! よろしくお願いしま~す!!」
――そうしてふと、目が覚め(以下略)
「うん、夢だな」
なんだか凄く悪い夢を見ていたような気がするが、あくまで夢は夢である。現実に起きたことでは決してない。
……ということで、都合の悪いことは忘れよう!
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