マイマイ
勝利だギューちゃん
第1話
梅雨
じめじめと雨が降る。
生物が生きていく上で、かかせない水資源。
6月のイメージとして、あじさいとカタツムリが、セットで描かれる事が多い。
でも・・・
そのカタツムリの本物を、僕は見たことが無い。
父や母は、「昔は良く見た」という。
テレビとかでは見るので、絶滅はしていないだろう。
多分・・・
フランス料理の中に、エスカルゴという食用のカタツムリがある。
興味本位で、食べて見た。
ゲロっぱした。
もう、一生口にしない。
初めて食べた人は、勇気があると思うが、それと同時にチャレンジャーでもある。
まあ、貝の一種なので、食べられると思うが・・・
雨の中の帰り路。
近くの公園に行った。
あじさいが奇麗に咲いている。
その上に、いた・・・
カタツムリ。
本物だ。
突いてみる。
殻の中に、こもる。
「面白いな・・・こいつ・・・」
カタツムリは、雌雄同体。
もし、話せたら、どういう口調になるのだろう?
「おーい、カタツムリ。話してみな」
話さない。
♪でーんでんむしむし、かーたつむり
おまえのあたまはどこにある~
この唄をカタツムリが聴いたら、気を悪くする。
僕は、その場を去った・・・
カタツムリの視線を感じたが、気のせいだろう。
「♪にんにん、にんげん~ホモサピエンス~
本当の名前は、マイマイだよ、人間さん」
マイマイ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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