永劫輪廻時計
マグロで制する海岸沿いbot R15
プロローグ
第1話 人類星消滅
犬の遠吠えが未来を警告する。夜に星が浮かんでいる。それは今にも堕ちてしまいそうだ。窓を開けて空気を吸おうとすると、今日も恐ろしく寒い世界を観測できる。それはいつものようでいつもじゃない、日常が薄れそうな瞬間の一つである。だが、今日はそれを一段と感じる。徹夜を毎日毎日している俺にとっては分かり易い。午前0時を廻ると、夜空が崩れ落ちそうな気がする。今日のそれはあまりにも顕著だった。
耳を食い破る程の轟音、叫び足りないと咆哮する夜空。自分は恐怖に呑まれていた。ノストラダムスの予言は30年程ズレて的中した様だ。空から魔王が来る。現実感のないものだと思っていたが、実際に来てしまうと地の獄沈められた気分だな。
「最期は皆さん黙祷を捧げましょう…」
絶望視してスピーカーで態々諦めの意を示す者も居れば、
「地球終わるぞやっべぇwでもゲームやめられないんだけどwwwww」
と絶望はしていても、最期まで楽で居たいという願望を人格にする者も居る。
「幸せでいたかった。」
俺はヒキニートとか云う何とも恥の多い所存で。早くも幕を自らの怠惰で下ろしてしまったな。
「サークルの皆、今までの共同に感謝であった…」
走馬灯が見える。あぁ、怠惰であったな。
世界が過去に浸っていたであろう時に眩ゆい光が暗澹の心を喰らった。
「私は輪廻の女神…世界の皆さん。残念ですが…私の独断と偏見で貴方達を無差別に殺してしまいました。って云う台本があったので読みました(小声)」
殺してしまいましたから後ろは上手く聞こえなかったが、とにかく目の前に女神と名乗る女がいる事と自分が本当に死んでしまったことは分かった。
「は?ふざけんな!なんで俺らが死ななきゃいけねぇんだ!」
誰か荒い漢が怒鳴り上げる。その怒号は遠くの人々の心を奮い立たせた。
「俺らはまだやり残してんだよ!」
「儂も死にたくないぞい!せめて孫は…娘は…」
「童貞のまま死にたくねぇ!せめて美少女と手を繋ぎたかった!」
「天国が密になるだろ!いい加減にしろ!」
全員の訴えが反響して女神とやらに届く…が。
「はぁ…うるさいなぁ人間って。」
大きな溜め息で訴えは振り払われた。理不尽に冷淡に見つめる神の瞳は人々の立場と心を黙らせた。
「私は一応、慈悲の女神だけどさ…貴方達みたいな愚者なんて処刑されても肯くだけなんだよ?私は貴方達が目障りだから消しただけ。しかも神様アンケートで全会一致だったよ?」
「つまり貴方達なんて所詮の存在。私がどうしたって勝手なんだよ。」
軽蔑的な瞳と声は人々の立ち上がる勇気と純粋に神を信じる気持ちを抹殺した。
「だからさっき声を上げた人。私の勝手で色々操作してやるから覚悟しなさいね?」
薄ら嗤い、その他の奴らに忠告する。該当する人は手遅れであった。
「さっき密になるって言ってた人?手を挙げてくれる?」
誰も手をあげる訳ないだろと思って傍観していると、何故か1人泣き弱りながら手を挙げていた。
「違う…体がぁ…体がぁ‼︎‼︎」
震えながら泣く男に対して、神は嗤いながら冷笑しながら語りかけた。
「ネタだから許して…そう思ってると信じてるよ。でもね。つまらないネタを女神たる私に対して言うのは、不敬罪なんだよ?」
「分かった?だから君には脂肪が密集密接密閉しているデブの体にしてあ・げ・る!」
みるみる太っていく男を見て、ただただ黙っているしか出来なかった。
「誰か!助けて!助けて!」
「あぁ!お゛ぉぁ」
皆の思うデブの図を超えたデブ以上に太らされていく…あの時訴えなくて良かったと思った。と思った瞬間、
「ぁ」
耳を劈く破裂音が空間に反響した。血と内臓が辺りに散乱…否、人々の顔面に掛かった。
「ありゃ〜破裂しちゃたぁ☆てへっ☆」
女神は魂ごと消滅させた。
「つ、ぎ、は〜クソ雑魚童貞チ○ポ君!さぁ、執行しま〜す!」
普通にタブーな言葉言ってて草を生やしかけた。
「やだ!俺もデブにされてしまう…」
絶望して諦観するしかなくなった童貞はその場で固まってしまう。
「私はぁ〜最近〜エログロとか見てるんですぅ〜」
完全に変態女神という事をカミングアウトしている。ぶりっ子口調で放たれる言葉は男達の○○○を元気にさせた。
「あ、今○○しちゃった人?股間を確認してみて〜」
隣の人が該当していた。股間部分が血塗れであった。
「俺の○○○が!ねぇ!」
「ここにありま〜す!」
童貞を指差して種明かしがされる。
「な…」
「現代アートみたいで素晴らしいよね?」
男達の屈強な○○○が童貞の身体中に接着している。
「嘘だろ…」
これから執行を受けるであろう2人が膝から崩れ落ちる。
「あ、そうだ。私の執行を喰らった人は残念ながら私の事しか頭にないんだよ。試しにぃ…」
女神が立てと口にすると、○○○を失って絶望していた人が女神に忠誠を誓うかのように膝を着いた。
「こんな感じで私を崇高な存在と見て貢ぎだすんだぁ!」
指先を上にクイッとすると「自分の財宝はもう貴方様の物でございます」と○○○を捥がれた人々が宣言する。
「命を懸けて私の為に戦え」
「はい」
あっさりと全員が魂と価を捧げた。自由をゴミ箱へ投げ棄てる行為を躊躇わず容易く行われるその光景は女神からは恍惚だった。
「汚れた魂はこうして浄化されていくのよ」
嘲笑の眼が不浄の棒が無造作に接着している男性を掴む。
「さぁ…貴方も私に忠誠を誓いなさ〜い?そうすれば貴方に恒心を与えてあげる。」
男性は全てを決めた透徹した眼をしている。
もはやその眼は畏怖も躊躇もなかった。
「貴方に委ねます。」
「賢明な判断ありがとう…はっははははっ!」
嘲笑の奥にも嘲笑。アングラコンテンツの嘲笑すら超えた嘲笑。女神の嘲笑はまさにリバティーの崩壊を感じさせるものであった。神話は虚構で押し固められた物だと仮定する者も居たであろう。が、絶望を前にしては思考回路はとっくに機能していない。
ただ言えるのはこれから執行を喰らう人々の絶望は戦時中の絶望とぶつかり合える物である事だ。
「さぁ…どんな風に改造しちゃお?あ!君は孫が居るんだね?」
その質問の音色はこれからの悲惨な出来事を指していた。嗜虐の女神はやはり俺がエロいサムネを見るような眼に似た眼であった。
「ひぃっ!」
老人が怯えると女神は蒼い瞳を細めて、
「大丈夫だよ。すぐに快楽に溺れるから…」
そう笑みを浮かべ、指を弾くと軽快な音と共に孫と娘と爺に変化が訪れた。
「神の祝福だよ…♡」
歪な雰囲気が現実を歪める。爺の顔がこれから生になる坊やの物になっている。対照的に
孫の顔は急に老衰してしまっている。
「子供おじさんの完成だーい!はっははははっ!」
「さぁて…どういう風にこの子娘を悦ばせてあげようかね?」
しばらく四方八方見渡してから良い物が無いと感じたのか、下を向いて黙り込んだ。
「……?…!そっか!自分で作ろうか!」
「ん〜と。精神は漢ベースで性自覚度は100っと…」
「さぁ〜て。闇鍋の完成かな?」
悪意の塊のような設定を連呼していた時点でお察しだ。あの女は潰れる。
これからは発禁でぃえーす!
もう1人の奴もそんなTS系なので発禁でーす!あとあのような精神男性化女は扱いに困るとかいう完全ご都合主義の神エゴ・ディストンによって、消滅してしまった
まぁ要点だけ纏めると女悪魔にされて忠誠を誓って敵にまわるってだけでございます。
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