来年がある

「来年がある!」


 ウイルスによって甲子園への夢が途絶え、泣き崩れる部員に向かって、俺は精一杯の檄を飛ばす。


「いいか、お前達には来年がある。俺達の思いもまとめて、絶対甲子園に行けよ!」


 顔を上げて、よく聞いておけよ後輩たち。今日で引退するキャプテンからの、最後の言葉なんだからよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る