ひとりの理由

"正しいこと"を

言えば

いうほど

嫌われてゆく


良心に従えば

従うほど


人はだんだん

離れてく

うらみを持たれる


僕は

孤独だ


嘘が

正義な

世界の中で


僕は

独り

それは悪だ!

叫ぶから


歪んで

歪んだ

世界の中で


僕は


虐げられる人から

目を背けたくなかった


人を虐げる人を


許せなかった


偽りを

かざし

権力を握る者を

許せなかった


僕は

狭い価値観の

みにくい世界に

ゆがんだ世界に

抗った


だから僕は

うらまれて

きらわれて

さけられて

のけものにされて

まっさつたいしょうにされて


ぼくは

ひとりになった


だれも

救えないままに。

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