第24話 討伐完了 思った以上の収穫
時刻午後7時過ぎ。
リール達3人は、冒険者ギルドの受け付けにいた。
「洞窟内の調査してきたので、ギルドマスターはいますか?」
「マスター」と受付嬢は奥の部屋に呼びに行く。
「こちらへ」と中へリール達は呼ばれる。
「よう!今日は遅かったな!どうだった?」
「ああ、ゴブリンロードがいた。あと上位種のゴブリン達だ」
「おいおい、それは悪い冗談か?1つのAランクパーティーじゃ無理な討伐だろ?せめてSランクの冒険者が一人いるパーティーじゃないと難しいだろ!おい!」と受付嬢を呼び、慌てだす。
「ちょっとリール君、話なんて良いから、結果を見せるのよ」とユキは小声で話かける。
「わかった」
リールはマジックバッグから、氷の矢で穴が空いたゴブリンロードを出す。
「おおおおい!倒したのか?いやちょっとまて、俺の部屋が血だらけになるだろ!」と部屋にゴブリンロードの血がぼたぼた垂れている。
「ちょっとこい!」とギルドマスターは、冒険者ギルド裏にある魔物解体所へ向かう。魔物解体所は、ざっと200メートル×200メートルほどの広さが柵で囲まれた屋根のない場所で、食べれる魔物の解体や、素材になる魔物の解体専門の職員がいる場所だ。
「ここなら良いだろう」
「ああ」と討伐した魔物を3人は、出して行く。ゴブリンロード1匹。ゴブリンキング5匹。ゴブリンソルジャー23匹。ゴブリンファイター23匹。ゴブリンマジシャン13匹。角ゴブリン2匹。
「凄いな」
「この角ゴブリンが一番強かったよ。奥の方にいたし」と角ゴブリンを見せながら、リールは報告する。
「ちょっと」とユキが脇腹を指でついてくる。
「ん!オーガか!」とギルドマスターは大声を上げる。
「オーガ?」
「そうよ。それはオーガって魔物なのよ。前ギルドマスターにオーガがゴブリン達を支配してる事もあるって言ってたでしょ!」とユキは小声で話す。
「そうだっけ」とユリカは首を傾げる。
「さぁ、知らん。オーガ初めて見たからな。」
「あなた達!少しは話を聞いておきなさいよ。」とユキに2人は叱られる。
「おい!そんな事はどうでもいい!こいつらが洞窟にいたんだな!」
リール達は頷く。
「そりゃ小さな村では勝てないだろうな。オーガはBランクの魔物だし、こんだけのゴブリン達がいたらな。」
「洞窟の中にいた上位種は全部倒してきたから、大丈夫だ。」
「そうか。ありがとう」とギルドマスターは頭を下げる。
「明日も洞窟近くに行って様子を見てくるよ」
「わかった。それなら他のパーティーを付けてやる。そいつらとゴブリン討伐してきてくれ。」
「ああ、わかった」とリールは顔をしかめる。
「面倒臭そうにするなよ。直ぐに掲示板に張っとくから行きたい奴がいたら一緒に行ってくれ。」
「ああ、それより討伐金っていくらになるんだ?」
「そうだな」
ゴブリンソルジャー、ファイター、マジシャン合計59匹×銀貨1枚
ゴブリンキング銀貨10枚×5匹。
オーガ2匹×銀貨20枚。
「合計銀貨149枚だな。」
「ゴブリンロード?はいくらなの?」とユリカが聞く。
「ロードは大都に報告しないといけないんだ。ゴブリンの最上位種だからな。だから、大都から報酬がいずれくる。銀貨100枚は超えるだろう」
「わかった。明日は午前10時に出発するからそれまでに行きたい冒険者パーティーを集めてくれ。」
「わかったそうする。受付で討伐報酬を受け取ってくれ。」
4人は受付に行き。リール達3人は、ゴブリン178匹とホブゴブリン394匹の右耳を出し冒険者ギルドを騒がせた。ウルフは13匹。
銀貨149枚
ゴブリン178匹×30銅貨=銅貨5340枚
ホブゴブリン394匹×150銅貨=銅貨59100枚
ウルフ13匹×30枚=390枚
合計銀貨213枚、銅貨830枚
「それでは、213830銅貨です」と銀貨213枚、大銅貨8枚、中銅貨3枚を渡される。
「ありがとうございます」とリールは受けとる。ユリカとユキも笑顔で頭を下げる
「ホブゴブリンも下げれば良かったな。でも他の冒険者達もいるし。」とギルドマスターはぶつぶつ呟いている。
掲示板に【明日10時前 洞窟ゴブリン 調査パーティー募集 ザンバード】の張り紙前に人が集まっている。
「それじゃ、帰るか。」
「うん!」
「そうね。明日は午前10時までここでいいの?」
「そうだな。俺は一人で薬屋に行ってくるから、それでいい。」
「わかったわ。それじゃ、お疲れ様でした。」とユキは帰っていく。
「帰るか」
「うん」とリールとユリカは、一緒に帰っていく。
時刻午前8時過ぎ。いつもより長い冒険が終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます