第22話 スパイス
どっかで見たような話題が流れてく
乗り遅れてばっかりだった
流行りのシッポに触れたところで
動かない心の軸
泣きたくるような名言も
日によって変わってくもんで
昨日のポジティブが
今日のネガティブになって
明日はシラケるって
そんなこともあるわけで
味気ない日々に飽きたなら
ほんの少しだけのスパイスを
そんなつもりも無くたって
目に飛び込んでくる文字列
見慣れたはずの光景も
その日の気分で変わる意味合い
間違ってる訳じゃないさ
そう感じた事が全てだって
受け入れるかどうかは自分次第
胸に突き刺さるような名台詞も
日によって変わってくもんで
昨日の雷鳴が
今日は祭り囃子で
明日になれば静寂って
そんなこともあるわけで
味気ない日々に飽きたから
ほんの少しだけのスパイスを
求めたはずなのに間違えた味付け
適当ってのが難しいんだよな案外
さじ加減なんか知らないもんで
失敗して初めて気付く
この人生に彩りを
添えたもんは何だったかな
黒と白しかない訳じゃない
そんな景色も見てきたはず
常に流れてくる情報に
流されていく感情に
無関心を装っては傷ついて
その傷に塗られたスパイス
欲しかったものとは違ってたなんて今更
気付かないよりは良かったのかもな
泣きたくなるような名言も
胸に突き刺さるような名台詞も
その一瞬の出会い
栞を挟んだままの物語
仕舞いこんだ本棚
切り捨てられる円周率みたいに
さまよいながらその答えをぶら下げてる
無関心を装っては傷ついて
取り残されては泣きついて
たまに心の澱を曝け叫んで
心の軸に引っ掛かった言葉
あるんなら大事にしなって
言われた気がしたんだ
ぞんざいに扱ってきたんなら尚更
求めたはずなのに間違えた味付け
傷口に染み込むスパイス
痛かったら叫んでみりゃいい
誰かに届くかどうかは分からねぇ
自業自得って嗤われるかもしんねぇ
そんなつもりも無くたって
春になれば桜が咲くもんで
見慣れたはずの光景
その目に今どう映る?
そして想いは詩になった。 m @msw
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